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台湾進出する前に知っておきたいEC市場と5つの台湾ECサイト

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台湾の2015年EC市場は1兆69億元(3兆4772億円:4/4 rate)(※1)と2桁成長を続けている。

少し古いが2013年台湾産業情報研究所(MIC)の発表によると、台湾のEC市場の主要消費者年齢層は、20~30代が全体の77.2%を占めており、20代が全体の42.4%、30代が34.8%と若い世代のEC利用が目立つ。また、男女別では女性が62%、男性が38%となっている。ただ、2014年の段階で台湾でのスマホの普及率は約6割強(※2)ほどあり、今後日本同様に若年層のEC利用者が急増することが予想される。

台湾ではモールに出店することがいままで主流で、モールが異常に多いのが台湾の特徴かもしれない。私も台湾でEコマースを3年経験して自社サイトの運営から各モールの運用をしていたので台湾での各モールの特色を簡単に解説していきたい。

PChome線上購物

1996年にPChomeonlineを創業後した初めはパソコンなどの情報サイトとしてスタートする。2000年にPChome線上購物のB2Cをスタートさせる。さらに2004年には Skype と全世界で最初のパートナーとして提携し VoIP の事業を立ちあげている。2005年PChome商店街 2006年2007オークションサイト露天拍賣,2007年24小時到貨專區線上購物─PChome 24h購物 を立て続けに立ち上げ自前の倉庫を用意し配送時間の短縮を進めてきた。衣類というよりかは3Cをメインとしたモールというイメージ。

Yahoo奇摩購物中心

2004年に興奇科技が Yahoo! 奇摩と提携してサービスを開始し、その後2008年に Yahoo! 奇摩と興奇科技が合併した結果、現在は直接 Yahoo! 奇摩が運営。Yahoo! 奇摩ではその他にも超級商級とオークションの拍賣があり、購物中心がB2C、超級商級B2B2C,拍賣がC2Cを展開している。購物中心の商品内容はファッション・雑貨・電化製品・家具や書籍など様々な商品が販売されている。手数料も購物中心、超級商級、拍賣の順番になり、筆者も台湾ワールド時代に購物中心、超級商級の運用をしており他サイトよりかはアパレルの売れ行きが強い。

momo購物網

momoは2004年9月資本金14.21億元。株主構成は台灣大哥大集團44.3%、韓國樂天集團(LOTTE)15%、東元集團11.2%、其他29.4%のもとスタート。momoの他社との違いはECサイト・カタログ通販・TVショッピングのチャネルを持っており、女性の顧客をターゲットにしているECサイトである。20146momoとタイのTVDと合弁でTVD SHOPPING CO., LTDの運営もスタートしていおり、海外事業にも注力している。

博客來

1996年にネットで書籍を販売をスタートさせる。2003年までにCD/DVDの販売し、2005年ファッション、化粧品、食料品、玩具、家電などもスタートし始め2013年には500万ユーザーを突破してる。他社との大きな違いは2004年から書籍についてはほぼ全てについて海外から(もちろん日本からでも)の注文に対応しているというところが台湾版のAMAZONに近いかもしれない。

ASAP閃電購物網

uitox集團が2013年12月から始まったASAP閃電購物網。経営理念は台湾国内であれば24時間配送サービス。台北市内では5時間以内を保証するサービスが売り。uitoxは、台湾のオンラインショッピング大手、PChome onlineでかつて幹部を務めた謝振豊氏がシンガポールで設立した企業。2013年第4四半期にシンガポールで「SOSOON」、中国・上海市で「飛牛網」、台湾でASAP閃電購物網の各ショッピングサイトを開設し、高速配達サービスを手掛けている。今後は日本や東南アジア、米国などにも拠点を設け、世界展開を目指すとしている。

出典:

※1:台湾産業情報研究所:http://mic.iii.org.tw/micnew/Default.aspx

※2:資訊工業策進会FIND:http://www.find.org.tw/

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Fashionwalker・TGCとのクロスメディア・Eコマースを経験。2012年から台湾ワールドの新規事業のEコマース立上げ・運営・仕入などの全ての業務に携わり約3年経験。その後、台湾にて共同創業し風尚精選股份有限公司、株式会社maippleを設立。二次流通越境マーケットプレイス【MAIPPLE】開発・運営・台湾現地でアウト・インバウンドマーケティングPR事業を事業を行う。

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