台湾ではキャッシュレス化が急速に進む中、さまざまな電子決済サービスが出そろっている。しかし「ランキング」と一言で言っても、利用者数(アカウント保有数)や取引金額、サービスの普及度合いなどの指標によって順位は変わる。以下では2025〜2026年の最新データを基に、主要キャッシュレス決済の利用状況とランキングを整理する。

1. 電子決済(電支)サービスのユーザー数ランキング(2025年時点)
台湾の金融監督管理委員会(FSC)などの統計を見ると、電子決済アカウント保有数では以下のような順位となっている。

このユーザー数ランキングでは、LINE Payは含まれていない。その理由は、2025年まではLINE Payが「第三者決済サービス」として統計対象ではなく、正式に「電子支払い(電支)事業者」としてカウントされていなかったためだ。
📱 2. LINE Payの独自ポジション

一方で LINE Pay(連加網路商業/LINE Pay Taiwan) は、台湾市場で非常に広く使われている決済手段であるデータがある。
- 2024〜2025年頃までの統計では、台湾の人口の約半数がLINE Payユーザーとされている(約1,300万人超)。
- LINE Payは加盟店数(決済可能な店舗数)が非常に多く、日常使いとして広く受け入れられている。
- 2025年に「LINE Pay Money」として電子支払いサービスへの正式参入が始まり、これは従来の第三者決済とは異なり統計に含まれ始めた。
つまり、LINE Pay自体の利用規模は非常に大きいが、従来の「電子支払いサービスランキング」で上位に入るような伝統的な電支事業者とは別枠で扱われていたという事情がある(2025年までの統計基準による)。
💡 3. 「ランキング」の現状まとめ
✅ 利用者数ベースの「公式」の最新ランキング(電支サービスとして)

※ LINE Payは2025年時点では含まれない統計区分だったため、正式な「電子支払い機関の利用率ランキング」には入っていない。
✅ 実際の普及度・利用規模(広い意味でのキャッシュレス)
- LINE Payは台湾人口の半数近くで利用されており、最も広く使われているモバイル決済の一つといえる。
- QRコード決済・スマホ決済全般は生活の中で広がっており、特に小額決済では現金を上回るシェアに達しているとの調査もある。
📌 見えてきたポイント
✔ 「公式統計の利用者数ランキング」でトップなのは 一卡通・街口支付・全支付 等の電支事業者で、LINE Payは従来統計に含まれずランク外だった。
✔ LINE Payは実利用ベースでは突出した存在であり、「利用率トップ」という表現が使われる背景にはこの広い普及度がある。
✔ 2025年以降、LINE Payが電支事業者として統計対象に入るようになったことで、今後のランキングは変化が予想される。
参考文献
- 金融服務業指南2025(PwC) – 電子支付用戶分布とシェア(iPass、街口、PXPay等)
https://www.pwc.tw/en/publications/assets/taiwan-financial-services-industry-guide-2025.pdf (普華永道) - FSC統計:2025年9月電子支付使用者排行榜
https://www.sogi.com.tw/articles/digitallife/6267287 (Sogi) - LINE Pay Vision Day 2025プレスリリース(ユーザー数推移)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001630.000129774.html (プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES) - LINE Pay台湾サービス背景(利用者規模)
https://www.lycorp.co.jp/en/story/linepaytw.html (Lycorp)


