11月11日独身の日はEC商戦!2019年の実績紹介

出典:Youth Incorporated

近年中華圏で一大イベントになりつつある光棍節(11月11日)。台湾のECサイトでは一年で一番の最大商戦と言っても過言ではないであろう。台湾の2019年のECサイトの実績を紹介する。

前回台湾の独身の日に関連する記事を書いたので、以下のリンクから観覧可能。

>>台湾において欠かせない記念日マーケティングとは>>

>>台湾での11月11日の光棍節(シングルズデー)市場について>>

独身の日とは

日本ではシングルスデー、ダブル11、独身の日と呼ばれている。独身の日ショッピングフェスティバルは、当初は独身の日を目的としていたが2009年以来、中国のeコマース企業Alibabaによって大規模なeコマースプロモーションに組み込まれた。今年の11月11日にアリババが開催する第11回ダブル11ショッピングフェスティバルだけでなく、この日はアジア最大のショッピングシーズンになった。シングルデーは近年3年以内に最大のオンラインプロモーション期間になった。以前独身の日について本サイト内でまとめたため、シングルスデーについてもっと知りたい方はこちらから閲覧することを薦める。

2018年の台湾市場

去年2018年において、台湾最大のECショッピングサイト、PChomeは独身の日が1年で最大イベントになったという。台湾のEコマースはどんな活動をしているのだろうか。以下のグラフは2018年の実績である。台湾のECショッピングサイトである、PChomeショッピング、momoショッピングやYahooショッピング などはすべて、独身の日のトラフィックが通常よりも約3倍高い。

出典:momo/ PChome

momoの収益報告によると、11月の連結売上高は47億6,000万台湾ドル(約166億6,000万円)で、前年同期から30.7%増加。TVショッピングやカタログから他の5億900万台湾ドル(約17億8,000万円)の収入を取り除いた場合、momoオンラインショッピング事業だけの収入は42億4600万元(148億6,000万円)。その純オンラインショッピング収益の成長率は、月間48%の増加、年間成長率も38.6%。PChomeの11月の連結収益42億7300万台湾ドル(約149億6,000万円)。今年の2つの主要なeコマースプラットフォームの収益の変化を振り返ると、両者のパフォーマンスは密接に追跡されており、その差はわずか数千万台湾ドル(約1億円)であった。しかし、今年はの10ヶ月のPChomeとmomoを比較すると、2月と6月に加えて、11月の独身の日にPChomeを抜かした。

2019年の実績紹介

蝦皮

出典:NEXT BUSINES

蝦皮を展開しているアジア7カ国で3倍の売上成績を残している。

LAZADA

この3年間をみていると東南アジア系ECサイトショッピーとLAZASAは徐々に大きくなってきている。2018年のシングルデーを振り返ると、アリババの東南アジアのEコマースプラットフォームであるラザダ(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの6か国)には、合計40万の商人が参加しており、1日で2,000万人の消費者がいた。プラットフォームでの購入に参加し、Lazada内で新記録を達成した。

東森購物網

今年の独身の日の売上は、過去最高の2億8,000万台湾ドル(9億8,000万円)に達成。イベント当、多くの神レベルのブラッシャーがいました。さらに数千万人のブラッシャーが1,704個のアイテムを購入し、500万台湾ドル(約1,750万円)

や300万台湾ドルなどの1,000万人のプレイヤーが続いた。 OPPO携帯電話、Huawei携帯電話、in vivo携帯電話、Apple MacBooks 13.3、ノートブックコンピューター、Apple iPadタブレットなどが含まる。インターネット全体で販売される製品の分類を確認すると、「健康、食事クーポン、3Cアプライアンス」のカテゴリが最も高くなる。 3CカテゴリApple、HUAWEI、Samsungの販売が最初、食事クーポンの販売が通常の30倍、Androidシリーズの携帯電話も通常の20倍であった。

中国(台湾)大手ECサイト社のシングルデー取引額の合計

当初はアリババを筆頭とした大手ECサイトが販促イベントを行う日でしたが、現在では百貨店やスーパーなどでもセールが行われるようになり、年々その規模は拡大中。中国のECサイト市場では、アリババが運営する中国最大手の天猫(Tmall)と、第2位の京東(シンドン、JD.com)が、シェアの8割を占めている状態だ。2018年における独身の日の取引額では、最大手の天猫が前年比27%増で2,135億中国元(約3兆6,200億円)を記録し、伸び率は鈍化したものの、過去最高額に達た。開始からわずか2分5秒で100億中国元(約1700億円)を突破したことが話題となり、最終実績はセールを開始した10年前と比べるとおよそ4,000倍以上の数字となっている。一方、二番手の京東の総取引額は1598億中国元(約2兆7100億円)で、こちらも前年比25%増と大きく成長している。

ちなみに、日本国内における楽天の2018年のEC流通総額は約3兆4000億円であった。アリババの独身の日の取引額(約3兆6,200億円)が楽天の1年間の数字に匹敵することからも、この1日の取引額の規模を計り知ることができる。

台湾のEコマースのこれから

経済部の統計によると、2018年10月の週慶節のピークシーズン、百貨店の売上高はわずか0.1%しか増加せず、2017年から大幅に減少した。百貨店の運営で発生したジレンマは、eコマースの急増市場で最も高く、2017年より20%近く高くなった。 このシングルズデーは年々勢いを増しているため、11月11日は1年の中でも大切な記念日になりつつある。台湾進出を考えている企業などは独身の日のことは必ず頭に入れておいた方が良い。

ライター:富永千尋

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