台湾ECサイト構築の特徴とシステム選定

以前も記載したが台湾は非常に多くのECサイト(モール)がある。台湾で自社の商品をインターネット上で販売したいとき、簡単にできるのは、「Yahoo」「Pchome」「MOMO」等のショッピングモールへの出店することで台湾で販売できる一般的な手段である。

しかし、モールには強力な集客力がある反面、各モール毎にマーケティング施策やブランディングが異なり、ブランド意識の高い日本の企業は出店を見送らる機会も少なくないと聞く。そのためモールに頼らず独自に施策を行う場合は、自社でECサイトを構築することになり、最近独自ドメインのECを検討される企業が増えてきている。

ECサイト構築は<ASP><オープンソース><パッケージ><スクラッチ>方式があり、売上規模に応じて内容は変わってくると思うが、まずはASP・パッケージもしくはモールへの出店をして台湾での商習慣を理解した上でフルスクラッチでチャレンジといったところが妥当だろう。

台湾ではどのようなECシステムがあるのか簡単に比較を紹介したい。

台湾でよく使われるパッケージ

meepshop

小規模向け。ドラッグ・アンド・ドロップで、簡単にオンラインショップを開設できる Eコマースプラットフォーム。たった30秒で、デスクトップはもちろん、タブレットやスマートフォン向けのインターフェースも作成することができる。

SHOPLINE

香港発のスタートアップ。約60,000のクライアントを超え、その中の60%が台湾企業が利用しており、ほか40%は香港その他の国で利用されている。小規~中規模向けサービス。

91APP

現在5000を超える小規模から大型規模の企業が91APPを利用されており、有名なところではPHILIPS、Timberland、86小舖が利用している。

開店123

30大項目の1000個の小機能があり、台湾でECサービスを提供する老舗。SOGO・中華電信・SASA・crocsなど中〜大型規模のサイトに適している。

▼台湾ECシステム比較

主な機能比較

自社サイトの運営となるとモールのような集客もなく、独自でマーケティング・広告運用をしなければいけない、日本同様に長期目線での会社全体で取り組むことが必要になってくる。市場が盛り上がっているから、日本で売れているから台湾でも売れるというわけではない。台湾の文化や習慣を熟知した上で在庫の配分・ブランディング・MD・集客・売り方など様々な要因を常に改善しながら進めていく必要がある。

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Koutaro Nagamatsu: 2007年株式会社ブレイキング・ニューグラウンドを設立し、ファッションメディアを開発・運営、読者モデルやブロガーを独自ネットワーク化し、ガールズマーケティング事業立ち上げ。台湾に子会社、風尚精選股份有限公司を設立し、日本同様に台湾にて影響力あるブロガーやインスタグラマーを独自ネットワーク化し、アウト・インバウンドマーケティング事業立ち上げ。その後日本法人の事業売却を行う。 2015年より株式会社maippleを設立し、代表取締役就任。台湾法人、風尚精選股份有限公司をmaippleの100%子会社に。