〜大人も子どももハマる“國民キャラ”〜
日本の国民的アニメ「クレヨンしんちゃん(蠟筆小新)」は、台湾でも“やたら人気”を集めている。
この記事では、台湾各地でのしんちゃん人気の理由やローカルでの楽しみ方、イベント・グッズ展開まで、最新情報をまとめた。
クレヨンしんちゃんとは?
「クレヨンしんちゃん」は1990年に日本で連載が始まり、翌年にアニメ化された長寿シリーズ。
主人公の野原しんのすけ(5歳)の自由すぎる言動を軸に、家族や友人たちとの日常がユーモアたっぷりに描かれている。
映画やグッズ展開も豊富で、日本では親世代から子ども世代まで根強いファンが多い。台湾では1990年代から放送が始まり、今では“世代を超えたキャラクター”として定着している。
なぜ台湾でしんちゃんが人気?
台湾では「蠟筆小新(ラービーシャオシン)」の名で知られ、テレビ放送やYouTube、Netflixなどで視聴可能。とくに注目されている理由は以下のとおり。
- 台湾語吹き替えがクセになるしんちゃんの台湾語版は、おじさん風のしゃべり方が特徴的で、耳に残ると評判。
- 子どもも大人も楽しめる内容キャラクターの可愛さに加え、大人向けのブラックジョークや社会風刺もあり、幅広い層に支持されている。
- 共感できる“人間味”自由だけど憎めない、ちょっと抜けてるけど家族思い──そんなキャラクター像が台湾人の気質ともマッチしている。
SNSでは「#蠟筆小新」や「#しんちゃん語錄」といったタグが定番で、吹き替えの面白さをネタにした動画投稿も多い。
ファミマや映画館でもしんちゃん旋風
台湾のファミリーマート(全家)では、しんちゃんとのコラボ商品がたびたび登場し、いずれも即完売。
2024年秋には「クレヨンしんちゃん ザ・ムービー」が台湾の映画館で上映され、日本作品としては異例の観客動員数を記録した。
また、期間限定のポップアップストアや、しんちゃんの着ぐるみイベントも人気で、写真を撮るために行列ができる場面も見られた。
悠遊カードや雑貨も争奪戦
台湾の交通ICカード「悠遊カード」では、しんちゃんのデザインが何度も登場しており、「ケツだけ星人」バージョンなどユニークなものも多い。
発売日は多くの人が列を作り、即完売するのが常。
グッズ展開も幅広く、文具やぬいぐるみ、エコバッグなどが街の雑貨店やコンビニで手に入る。特に「野原一家」を全員そろえるコレクターも多い。
二次創作やYouTuberも加熱中
台湾では、クリエイターによるイラスト投稿や台湾語のアフレコパロディなど、二次創作文化もしんちゃん人気の一因となっている。
YouTuberが台湾語吹き替えにツッコミを入れる動画や、しんちゃん語録を再現した投稿も人気で、再生回数が数十万を超えることもある。
まとめ:台湾でのしんちゃん人気は止まらない
台湾におけるクレヨンしんちゃんの人気は、単なる流行を超えて“生活の一部”に入り込んでいるようにも見える。
言語ローカライズの面白さ、親子二世代に渡る浸透、商品展開の巧みさ、SNSでの拡散力──
これらの要素がかけ合わさり、今後も台湾でのしんちゃん人気は加速しそうだ。
次はどんなイベントやコラボが登場するのか、しんちゃんファンならずとも目が離せない。
【参考情報】
- TVBS新聞:「台語配音超爆笑,蠟筆小新洗腦全台」
- LINE TODAY:「悠遊卡推出蠟筆小新限定卡,一卡難求」
- 7-ELEVEN Taiwan:「全家聯名蠟筆小新,人氣商品再度登場」