台湾では、外食文化が根強い一方で、ここ数年で「宅配・デリバリー」市場が急成長している。特に都市部では、スマホひとつで料理も荷物もすぐ届く「便利さ」が生活に溶け込み、日常の一部となっている。
今回は、台湾で主流の3サービス「UberEats」「foodpanda」「Lalamove」を比較してみる。
UberEats:品質重視の王道プレイヤー

UberEatsは台湾でも安定した人気を誇る。特に都市部(台北・高雄・台中など)での加盟店舗数が多く、チェーン店から人気カフェまで幅広くカバー。配達スピードやアプリの使いやすさも高評価だ。
価格帯はやや高めだが、「少し贅沢したいとき」「信頼できるデリバリーを使いたいとき」に選ばれる傾向がある。
特徴
- 配達エリア:広範囲(主要都市中心)
- サービス品質:高い
- デメリット:手数料がやや高め
foodpanda:圧倒的なカバレッジとお得感

ピンクのバイクでおなじみのfoodpandaは、台湾のローカルユーザーに最も浸透している。
小規模な食堂やローカルレストランも多く掲載しており、価格も手頃。さらにキャンペーンが頻繁に行われ、クーポンを使えばかなりお得に注文できる。
一方で、混雑時には配達時間がやや長くなることもある。
特徴
- 配達エリア:地方都市にも強い
- 価格帯:リーズナブル
- メリット:プロモーションが豊富
Lalamove:荷物配達に特化した万能サービス

Lalamoveはフードデリバリーというより「即時配送サービス」として知られる。
バイク・車・トラックなど車種を選べるため、家具や荷物の配達にも対応可能。
筆者も台湾での引っ越しの際に利用した経験がある。
店舗側が自社商品を配達したいときにもよく利用される。最近では一部地域で「フード配達」分野にも参入している。
特徴
- 主な用途:荷物・商品配送
- 利用者層:個人・小規模ビジネス
- 強み:スピードと柔軟性
🏁 まとめ:目的に応じて使い分けがベスト
- 美味しいごはんを確実に届けてほしいなら → UberEats
- コスパ重視でローカルグルメを楽しみたいなら → foodpanda
- 荷物・ギフトを送りたいときは → Lalamove
台湾ではこれら3サービスが上手に共存し、それぞれの強みでユーザーの生活を支えている。
旅行や滞在中も、これらのアプリを使い分けることで、より快適な「台湾の便利さ」を体感できるはずだ。
参考資料
- UberEats 台湾公式サイト
- foodpanda 台湾公式サイト
- Lalamove Taiwan 公式アプリ情報
- 台湾デジタル経済白書 2025


