日本のアニメ市場
日本のアニメ業界の市場規模は2017年に2.15兆円に達した。これは最高記録であった。調査によると、2017年の日本アニメ市場規模は前年比の約1,600億円増加し、2兆円を突破。アニメ市場の記録的な規模の重要な理由は中国でのアニメゲームの人気であり、アニメプレイは国内外で非常に活発である。テレビ、映画、海外事業などの9つのプロジェクトのうち、アニメ映画やアニメゲームの売上を含め、海外事業が最も高く、売上実績が9,948億円となっている。日本アニメーション協会は、国内の約150社のアニメ制作会社を調査し、テレビ、映画、海外事業を含む9つのプロジェクトの売上高を計算し、アニメ業界の年間市場規模を要約している。
日本のアニメは世界的に人気があり、アニメから日本や日本語に興味を持ち始めたは少なくないであろう。日本のアニメ市場は2013年辺りから年々上昇傾向にある。2016年には2兆円を超え、その勢いは止まらない。
2018年における日本のアニメ海外進出状況からアメリカ、韓国に続いて台湾は3位であった。現在日本のアニメは155作品が台湾進出をしている。東南アジア市場では台湾が最も多く、アニメ市場から台湾が親日であることも確認できる。台湾のTVチャンネルでは日本のアニメはほぼ毎日やっている。では実際には台湾ではどんなアニメが人気なのだろうか。
台湾で人気なアニメは?
今人気なアニメベスト10を4つのジャンルから発表。
台湾で人気なアニメ
「魔道祖師」と「斗羅大陸」以外は全作品日本のアニメであり、全体の85%以上を日本のアニメが占めている。日本でも親しみ深いアニメが多くランクイン。
台湾にも秋葉原・アニメイトが存在する?
日本のアニメ聖地・秋葉原があるが、アニメが非常に人気なため台湾にも台湾・秋葉原と呼ばれる場所が存在する。また日本の秋葉原にはアニメイトというアニメグッズ専門店が存在しているが、台湾にもこのアニメイトが上陸している。台湾のアニメイトは台北の西門駅周辺にアニメイトのカフェと一緒に存在している。台湾のアニメイトは現在台湾に計2店舗展開しており、場所は台北と台中に1店舗ずつある。(安利美特 台北店と安利美特 台中店)
どんな雰囲気なのか実際に行ってみた。
日本のアニメイトと変わらないように思えたが、店内に並んでいる漫画やCDはほとんど中国語版であった。中には日本からそのまま持ってきたようなガチャガチャ機もたくさんあり興味深かった。ちなみにガチャガチャの価格はガチャガチャによって違うが、全体的に少し割高。
AVENGERSのガチャガチャ200台湾ドル(約700円)
日本での元値が200円に対し台湾では80台湾ドル(約280円)
台湾での日本アニメ
台湾では本当に多くの日本アニメが大人気であることが言える。日本では、アニメは日本文化という認識が薄いように感じるが、海外では日本文化として認められている。今年の6月ハリウッド映画で初めて日本のアニメであるポケモンのメインキャラクターピカチュウを題材にした「名探偵ピカチュウ」が公開された。内容はアニメ映画ではないが、「ポケモン」という日本のアニメが世界中で有名である証拠である。最近だと、新海誠監督の「君の名は」が世界で大ヒットだったのようにこれからも日本のアニメが日本という国を超えて台湾、世界で親しまれるものになってほしい。
ライター:富永千尋