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買1送1とは!?太っ腹な台湾の商人

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出典:RareJob

台湾に行ったことある方はコンビニやショッピングモール、ドラッグストアなど至る所で買1送1などの表記を目にしたことがあるだろう。これは割引表記であり、条件を満たせば誰でも対象になる。今回は台湾のスターバックスキャンペーンと絡めて買1送1について紹介する。

 

台湾でよく見かける「買1送1」や「8折」「買2送1」とは

台湾の街中を歩いているとよく「買1送1」「8折」などを見かける。ドラッグストア、スーパーマーケット、コンビニエンスストアまでもこの文字を目にすることができる。実はこれは割引を意味する。日本でもよく割引してある商品は多いと思うが、台湾では「〜個買えば、1個プレゼント」というようなおまけ、プレゼントが圧倒的に多く、日本の割引とはまた違うように思える。台湾人はお得な物が好きなので、こういったマーケティングは効果的にも思える。実際に2つ買えば1つプレゼントなどかいてある商品はついつい筆者も2つ購入し、1つおまけでゲットしていることが多いように思える。実際によく使われている割引表示を紹介。

台湾の割引表示の意味

*数字は商品によって違う。

 

なぜ台湾では買1送1のようなマーケティング手法が一般的?

様々な割引があるが、台湾では圧倒的に買1送1の割引が多いことは確かだ。台湾でこのマーケティングがよく行われていることに加え、中秋節やクリスマス等の記念日には盛大に行われることが多い。クリスマスが近い今、クリスマスの記念日を利用して買1送1のキャンペーンをやっていることが多い。これには3つのマーケティング法が隠されている。

 

1.さまざまな消費者の心理的影響

これはブランド価値の識別の問題であり、売値の半額は製品の50%に相当するため、顧客は損失感を感じるでしょう。損失回避心理では、顧客はだまされたという感覚に陥る。しかし、一方の買1送1のキャンペーンで購入することの心理的効果は、商品50%割引とはまったく異なる。消費者ビジネスにおいて、消費者心理学は大きく、2つのラッキーというおまけ感覚を抱く。1つはだまされているという感覚、もう1つはお金を稼ぐという感覚。

 

2.収益の影響は異なる。

例えばコーヒービジネスにおいて、50%割引すると、コーヒーの単価は1/2になり、この商品の特徴は誰もが1日に飲みすぎないことであり、ほとんどの人は通常1度に1杯しか飲まないため、価格を下げても個人の消費を増やすことは困難。したがって、販売促進に50%割引が使用され、訪問者数の増加が通常の1倍を超えない場合、50%の割引促進は実際に売上を通常よりも少なくするため、プロモーションが増えても悪化する。

買1送1は、1つ購入すると1つ無料で元の価格を維持できつつ、1杯余分にプレゼントするだけである。現時点では、2人で一緒に購入するか(50%割引)、1人でメガネを2枚購入して別々に楽しむ場合がある。この場合、収益に影響するのは共同購入のみであり、プロモーション中の訪問者数が2人の共同購入を超えている限り、収益の増加効果を達成できる。

 

3.訪問者数を増やす効果は異なる。

50%割引は、顧客をいらいらさせるのが難しく(50%割引であっても、スーパーマーケットビジネスよりも高い価格で販売されているため)、1つ無料で購入できるが、元の顧客をやる気にさせることができる。

 

台湾のスターバックスは毎日割引?

台湾のスターバックス
出典:今周刊

台湾でスターバックスのイベントは毎年恒例になっており、とても有名な話だ。季節の記念日、ハロウィーンやクリスマスに合わせてプロモーション活動を随時実施しているのだ。今月12月はクリスマス限定ということで12月1日から2019年12月31日まで毎日公式ウェブサイトを通じて、ミニゲームに参加するだけで、のちに毎日スターバックスの割引を受け取ることができるのだ。

割引の内容は「全ての商品の中から好きなドリンクを1杯買えば、同じドリンク1杯プレゼント」、「特定のドリンクを2杯買えば、1杯プレゼント」、「全ての商品の中から2杯買えば、2杯目は半額」、「特定のドリンクの中のドリンクが1杯だけ安くなる」など。

スターバックス台湾の12月買1送1のキャンペーン
毎日ミニゲームに参加して、ゲットできる割引チケットの様子

 

なぜスターバックス台湾が「買1送1」プロモーション活動を実施するのか。

世の中のスターバックスはさまざまな都市の最高の場所、目立つ場所にあり、これらの場所には人は多く集まるため、多くの訪問者にコーヒー提供できるが、その相対的に家賃も非常に高い。したがって、もしスターバックスが訪問者数を増やすことができない場合、高い賃料のために必然的に損失に直面する。通常、一般的なスーパーマーケットではコーヒー1杯購入したら1杯無料でもらえるというのは、コーヒー1杯がスターバックスの飲料価格の1/3または1/4ですらあると考えられている。遅かれ早かれ、スターバックスは訪問者数の減少の試練に直面する。当然、訪問者数の損失を回避するために、購入者は1つの無料プロモーション活動を実施し、訪問者数を増やさないといけないのだ。

 

また、コーヒー業界の王者と言えば誰しもが思い浮かべるスターバックスであるが、しかし台湾市場ではLOUISA COFFEEが、今、急上昇中。近年LOUISA COFFEEが優位であり、店舗数もLOUISA COFFEEの方が多い。台湾新北市は今年2店舗のスターバックスが閉店した。この理由は紛れもなくLOUISA COFFEEの影響が大きい。だからこそスターバックスは季節や記念日を利用にして顧客を掴もうとしている。

 

買1送1の効果はいかほど?!

買1送1と50%割引の直接的な効果は同じでも、訪問者数を増やす効果は異なる。

スターバックスコーヒーの価格はスーパーマーケットやLOUISA COFFEの価格よりも2倍ほど高く、新規顧客を引き付けることは比較的に困難である。しかし、1つ購入すると1つ無料で購入できるキャンペーンを通して、顧客の元の購入を刺激して友人を積極的に呼起こすことができる買1送1のキャンペーンは非常に効果的なので販売を助け、より良い広告結果を達成できる。今回はスターバックスの買1送1を例に紹介したが、台湾では至る所で買1送1プロモーションが行われているので、台湾進出を考えている人はお頭の片端に入れておくと良いかもしれない。

 

ライター:富永千尋

 

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