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台湾はCPOPの中心地?台湾のCPOP事情

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CPOPを聴いたことはあるだろうか。日本にいるとなかなか聞く機会ないように思えるCPOP。今回は台湾の音楽市場、台湾の音楽産業と絡めてCPOPのことや近年勢いのあるインディーズ音楽のことを紹介する。

 

CPOPとは?

CPOPとはChinese Popular の略で中華圏のPOPSのことをまとめてC-POPと呼ばれていることが多い。その多くは北京語や広東語で歌われているが、北京語(繁語)で歌われている場合は台湾発であることが多い。中華圏で歌われている音楽だ。

中国は世界2位の経済大国として世界で最も人口の多く、多くの娯楽産業が存在する。また中国のインターネット大手Tencentの4つの音楽プラットフォーム「QQ Music」「Kugou Music」「Kuwo Music」および「WeSing」 は、Spotifyの最新の2億7,000万人に対して、合計8億人のユーザーを抱えている。国際レコード産業連盟によると、中国の音楽産業は2017年に2億9,200万米ドルを生み出し、これは前年比35.3%の増加となり、世界で10番目に大きな音楽市場となった。しかし現段階では、中国がCPOPをグローバルにするための経済的な必要性がないと言うため、世界ではあまり話題にはなっていない。

 

台湾はCPOPの中心地

台湾はCPOPの曲の70%が起源のままである。今日まで、消費されるCPOPの80〜100%は台湾から生まれ、CPOPの世界グラミー賞に相当する有名なゴールデンメロディ賞(金曲獎)でのノミネートなど、台湾の音楽業界からの評価は、中国や他の地域に類のないステータスシンボルである。さらに、ラベルや管理会社から作家やプロデューサーに至るまでのCPOP業界の全体構造は、主に台北に集中している特徴がある。台湾の首都台北は、台湾なしでは成功することができないであろうと成功の機会を提供する都市なのである。これは文化のるつぼを作り出し、柔軟な国際的環境を確立した。したがって台湾のポップミュージックがなければ、現代の中国のポップカルチャーはまったく存在しないと言う人もいるくらい台湾はCPOPの情報原であり、CPOPの中心地なのである。

台湾の音楽産業

台湾といえば、インディーズ音楽が近年急成長していて、首都の台北は世界で1番新しいインディーズ音楽の首都と言われている。人気なアーティストの多くがインディーズ出身であることが多い。

台湾には日本のように音楽の多様化はあまりしておらず、台湾ではポップスは多くある一方でバンドやロックは多くない。しかし最近では台湾のインディーズが人気なため、インディーズがバンドやロックを多く出している。(メジャーではバンドはあまりないため)

 

また台湾で2番目の大きいストリーミングサービスのMy Musicの市場調査では、台湾人は月に113時間、1日平均4時間音楽を聴く習慣があり、主に携帯電話で聴いていることがわかっている。

 

世界的に人気な歌手

五月天(MAYDAY)

 

出典:アミューズ

台湾出身のアジアを中心に最も人気のある5人ロックバンド。またインディーズバンド上がりである。台湾における音楽の観客動員記録を持ち、台湾金曲奨の「最優秀バンド」を4度受賞するなど、これまで受賞した音楽賞は国内外で150を超え、ライブ動員数は1,000万人を超えるなど、アジアのスーパーバンドとしての地位を持つ。2004年には既に中国、マレーシア、日本、シンガポール、香港、アメリカ等を回る海外ツアーも開始し、日本でもGLAYやflumpoolのライブにゲストとして参加したり、今後日本進出する予定である。(wikipediaより引用)

 

YouTube再生回数が1番多い曲「乾杯」

 

周杰倫(Jay Chou)

若者を中心に中華圏で絶大な人気を誇る周杰倫
出典:Instagram(周杰倫)

台湾出身の歌手、俳優、作曲家、作詞家。若者を中心に中華圏で絶大な人気を誇る。台湾で2000年11月にアルバム『Jay』でデビューし多くの現在は中国、香港、マカオ、日本、韓国、東南アジアなどアジア全域で活躍する歌手であり、楽曲提供、プロデュースなどもこなす。2003年に、彼はアジアのポップ音楽の新しい王として知られているタイム誌(アジア版)の表紙を飾り6カ国で海外ツアーで世界中の都市で1000万人以上の人々を魅了し、今でもその勢いは止まらない。 (一部wikipediaより引用)

YouTube再生回数が1番多い曲「七里香」

 

最近注目されているインディーズが以下のバンドである。

1康士坦的變化球(Constance’s change ball)

2Hello Nico

3The Fur.

4顯然樂隊(Obviously the band)

4バンドの詳細はこちらhttps://www.juksy.com/archives/63539?atl=1

 

世界でも認知度(シンガポールやマレー系では一部人気?

世界的にみてKPOPほど聴かれてはいないが、台湾と中国の他に台湾スタイルのCPOPは中華圏と世界に市場を広げている。シンガポール、マレーシア、香港、マカオの人口40%以上の人が聴き、それほど多くはないが、インドネシアやタイでもCPOPが親しまれている。

台湾の音楽配信サービスでKKBOXがある。このサービスは500以上のメジャー・インディーズ音楽レーベルや権利者と提携し、4,000万曲の楽曲を配信している。世界最大数を誇るC-POPを取り揃えているアジア大手の音楽聴き放題サービスであり、アジアの多くでこのアプリが使用されている。またシンガポールやマレーシア、インドネシアは華人と呼ばれる中華系の人々が多く住んでいるためCPOPの需要が高いことが言える。そうしてCPOPがカラオケや音楽サイトで多く聴かれている。

 

CPOPのこれから

今日の台湾では、より小さなレーベル(インディーズ)で制作された音楽が依然として大手企業に挑戦している。インディーズと密接に絡み合っている「代替」という考えは、より民主的な文化的生産を呼び起こすという点で依然として強力であり、今日の台湾の音楽産業では、市場細分化が音楽消費者を差別化するための有用なツールとして機能し、それによってより多くの人々を引き付けることは明らかだ。また今年の金曲獎は今月、6月29日に行われる予定であるが、唯一日本人アーティストの「ゆず」が出演することが決定しているため非常に楽しみである。

 

ライター:富永千尋

 

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