7月下旬になり、ようやく日本で夏が始まったようだが、台湾では夏は6月からすでに始まっている。そのため極暑が続き、少し歩いただけで冷たいドリンクを欲する。この暑い夏の到来が世界の飲料市場のピークシーズンでもあり、高い気温であるゆえ多くの飲料が急上昇している。台湾には多くのドリンクスタンドが街中に多く存在している。前回は「日本に上陸している台湾産のタピオカドリンクスタンド・グルメ店の紹介」、「台湾で台湾人に今流行っている注目のタピオカドリンク店の紹介」をしたので、今回は台湾人がドリンク店でドリンクを選好する際に人気のある10種類のドリンクを紹介する。
現地の台湾人に人気があるドリンクの種類をランキング
多多…ヤクルトのような飲み物
このデータはKEYPO Big Data により調査されたものであり、台湾人がドリンクを購入する際にどんなドリンクが人気あるのか調査をおこなった結果分析期間は2018年5月19日から2019年5月18日まで。
1位はお茶類。お茶大国でもある台湾。台湾は昔から多くのお茶が親しまれているため彼らの生活においてお茶は切り離せない。例えば、台湾で有名なお茶の一つに烏龍茶があり、烏龍茶にも非常に多くの種類がある。ドリンクスタンドのメニューにも多くお茶の種類があるため、飽きることなく毎日違ったお茶を楽しむことができる。また、人それぞれ好きなドリンクの種類は異なるが、ほとんどの店では「甘さ、氷の量」のカスタマイズが可能である。烏龍茶に半分の砂糖にするのを好む人、熱い紅茶に普通の量の砂糖にするのを好む人、無糖茶ドリンクを好む人など、カスタマイズ出来ることが良い点である。またお茶はタピオカミルクティーと比較してタピオカを噛む必要がなく、フレーバーもさわやかで甘さが少ないので、ダイエットできるという方もいる。
2位はタピオカ・ココナッツ追加。台湾といえばタピオカと言う印象を抱いている人は国内外でとても多く、2位という評価は相応しいように感じる。多くの人がタピオカやココナッツなどを食べたいが故にドリンクスタンドでドリンクを購入している。50嵐(50嵐の海外店舗はKOI TEA)では裏メニューとして、牛乳にタピオカを入れてもらうこともできたり、大粒と小粒のタピオカをミックスすることも可能だ。このようにタピオカやココナッツを自分好みに楽しむことが得られることも大人気な理由である。
3位は果物と野菜に新鮮な牛乳追加。調査の口コミでは、多くの食物に新鮮な牛乳を加えると、ドリンクが美味しくなると答える人が多い。そのため果物や野等をもっと美味しくするために牛乳を加えて、タロ牛乳、いちご牛乳、パパイヤ牛乳を楽しむ。
4位はフレッシュジュース。フレッシュジュースは果物を食べる時間がないという「空虚さ」を紛らわすのに適しているため、忙しいサラリーマンなどの間で人気がある。フレッシュフルーツジュースは実際に新鮮なスイカ、苺、パパイヤ、を使用しているので、非常に人気がある。このフレッシュフルーツジュースを中心に販売している店が多く、季節のフルーツと合わせて新しい飲み物を提供しているので、季節ごとにさまざまなフレッシュジュースを飲むことができる。例えば、夏ではマンゴーやスイカが美味しく、冬は柑橘系のフルーツが美味しい。台湾は亜熱帯気候に属するため、甘酸っぱいというよりは甘い果物がよく育ち、台湾で食べるフルーツはどれも本当に美味しいものが多くある。
また8位の黒糖追加に関しては、現在のドリンクスタンド市場では、「黒糖タピオカミルク」が数年前から流行っているため、「黒糖」関連の飲料である限り、常に牛乳と黒糖を合わせたドリンクが人々の間で人気がある。
9位のフルーツティーは、オールシーズン楽しめるドリンク。季節によってフルーツティーが変わることもあり、大苑子では冬季限定で柳橙綠茶(台湾オレンジジュースと緑茶のミックス)を販売している。夏季には西瓜やマンゴーが旬なため、夏季限定でスイカジュースやマンゴージュースを販売しているドリンクスタンド店も多い。
日本茶でタピオカミルクティーを作る
日本では徐々にタピオカ専門店が年々増え続け、ついに今年3月には日本初の日本茶ミルクティー専門店「OCHABA」が東京でオープンした。こ台湾のドリンクスタンドはコンビニエンスストアに匹敵しているくらい非常に人気を集めている故に台湾のドリンク市場は年々増加している。また、日本と台湾のお茶は異なるということ、日本の無糖緑茶が台湾でも親しまれていることから、台湾のドリンクスタンドでも日本のお茶を使って台湾のタピオカやフルーツとミックスしたドリンクが今後出来るのではないかと楽しみにしている。
ライター:富永千尋