台湾進出前に知っておきたい週年慶とは!?

台湾では9月頃から12月まで百貨店を中心に『週年慶』と呼ばれるセールが台北エリアから始まる。

台湾に来られたことのある方なら感じたことがあると思うが、台湾には百貨店がかなり多い。それもそのはず台湾では人口に対しての百貨店の密集度が世界1位である。よって以下のように売上シェアも27%と高い。

台湾と日本の百貨店は約30年も前から非常に密接な関係で繋がっており、1980年代から日本でもおなじみの百貨店が台湾企業と提携して進出している。

※2008年伊勢丹・2016年阪急に契約終了。

本来は設立時期にお祝いするのが目的であった週年慶が、9月頃から12月まで各館が2週間〜1ヶ月間程度開催し集客を集めている。日本人からすると百貨店にものすごく人が集まっているのに違和感を感じる人も多いが、この週年慶の期間に限定商品・割引・セット商品・2000元買ったら200元の商品券が戻ってくるなどの様々なイベントを各店舗で実施している。1階の化粧品やシューズコーナーに人が入れないくらいが群がっている光景を目にすることができる。台湾の知人の話では台湾の女性の多くが1年分の化粧品をこの『週年慶』に購入するとのこと。

メーカー側は『週年慶』に合わせた在庫計画や限定商品・ノベルティなど、年間の売上が期待できる秋冬のメインになるこの週年慶の時期向けた計画が重要となってきているようだ。

※写真は昨年の太平洋SOGO忠孝館の行列の様子

前の記事でも述べているようにWEBの流通総額は昨年2015年には1兆元を突破しており、百貨店売上の約3倍になっている。台湾のECサイトモールでも『百貨週年慶』というイベントを、10月〜12月にかけて週年慶同様に週替わりで特別な値引きや限定商品などを展開しているためオンとオフでの相互アプローチは必須に感じる。

Yahoo 奇摩購物中心 × 超級商城

今年の週年慶はすでに始まっているが、以下のスケジュールで今後開催される百貨店へ足を運んで台湾の独特な光景を目にしてもらいたい。

台湾北部の百貨店

台湾中部の百貨店

台湾南部の百貨店

▼参考

kikinote

經理人

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Kensuke Nozaki: Fashionwalker・TGCとのクロスメディア・Eコマースを経験。2012年から台湾ワールドの新規事業のEコマース立上げ・運営・仕入などの全ての業務に携わり約3年経験。その後、台湾にて共同創業し風尚精選股份有限公司、株式会社maippleを設立。二次流通越境マーケットプレイス【MAIPPLE】開発・運営・台湾現地でアウト・インバウンドマーケティングPR事業を事業を行う。