台湾人が普段どこでスキンケア商品やカラーコスメを購入しているのか、また台湾人はどんなコスメを選択するのか、10~30代台湾女性300人に台湾人のリアルなスキンケア・コスメに関するアンケートを実施したので、その結果を発表。
調査概要
調査方法:路上調査
調査エリア:台北
調査対象:10~30代女性
調査人数:300人
調査期間:2019/8~2019/11
調査結果詳細
Q1、普段どこでスキンケア商品を購入しているか。
全体回答を見るとドラッグストア(39%)と回答した人が1番多く、続いて百貨店(34%)が多い結果であった。しかしこれは年代によって大きく変わった。百貨店で購入する人は年齢が上がるほど増加する一方で、ドラッグストアで購入する人は年齢が上がるほど減少する。
Q2、普段どこでカラーコスメを購入しているか。
全体で見るとスキンケア購入場所と同様ドラッグストアでカラーコスメを購入する人が多い。ドラッグストア(44%)、百貨店(28%)、専門店(14%)、その他(11%)、EC(4%)という回答であった。
しかし年代別で見ると百貨店で購入する人は年齢が上がるほど減少する一方で、ドラッグストアで購入する人は年齢が上がるほど増加する。専門店やECサイトでの購入は年代によって大きな大差はない。
Q3,どの国のコスメブランドが好きか。
全体の約半数の人(48%)がブランドにこだわりはないと回答したが、日本・韓国・台湾・アメリカの中だと日本ブランドのコスメが(21%)と1番人気。それに続き、韓国ブランド (15%)、アメリカブランド(14%)と続く。
Q4、どうやってメイクの勉強をしているか。
Youtuber(45%)、その他(24%)、インフルエンサー(18%)、家族(7%)、美容部員(6%)という回答であった。Youtuberが約半分を占めており、台湾市場ではYoutuberのメイク動画を見て勉強したり流行りのメイクを確認している人が多い。2019年台湾ソーシャルメディアの利用状況では、数あるソーシャルメディアの中でYoutube(90%)が最もアクティブ。この2つのことから台湾市場ではYoutubeやインフルエンサーを使った施策が非常に効果的であることが言える。
Q5、メイクする時に1番こだわるポイントや商品は何。
台湾市場では、メイクするにあたり下地・ファンデーション(45%)を最重視している。続いて口紅(30%)、アイブロウ(12%)、アイシャドウ(5%)、マスカラ(4%)、チーク(3%)、その他(1%)という回答であった。ベースメイクを選択した人に意見を聞いたところ、「毎日フルメイクはしなくてもベースメイクだけは必ずする」などの声があがった。
Q6、1ヶ月にコスメにかける金額はどのくらいか。
1ヶ月コスメやスキンケアにかける金額において、もっとも多かった回答が300-1100台湾ドル(46%)に続き、300台湾ドル未満(24%)、1101-1900台湾ドル(20%)、1901台湾ドル以上(10%)であった。これは日本人女性が1ヶ月にかけるコスメ金額とあまり大差はない。
Q7、コスメを買う際の選択要因は何。
Q8、メイクは何歳の時に始めたか。
16-18歳(高校生)(43%)、19-22歳(大学生)(41%)、15歳以下(中学生)(11%)、23歳以上(社会人)(5%)という結果であった。データで見ると高校生の時に初めて化粧をし始める台湾人女性が多いことがわかるが、高校と大学生の差はわずか2%だけである。日本ではほとんどの女子高生が高校生の時にはメイクを始めている感覚だが、台湾では日本より少し遅いような気がする。
Q9、コスメにおいてパケ買いをしたことがあるか。
あまりない(59%)、全くない(20%)、よくする(16%)、いつもする(5%)という結果であった。日本ではパケ買い文化があり、パケ買いをする人が一定数存在するように思えるが、調査結果から台湾のパケ買い度はそれほど高くないことがわかる。
結果まとめ
・アンケート調査した全体で見るとスキンケアとカラーコスメはドラッグストアで購入されているが、年代別で見ると年代が上がるほどスキンケアは百貨店で展開されているブランドが購入されている。逆にカラーコスメにおいては年代が上がるほどドラッグストアで購入されている。
・近年台湾市場では韓国メイクが流行しているが、台湾人に選ばれるコスメは日本ブランドであることが多い。
・台湾人は普段Youtuberやインフルエンサーのメイク動画などを見てメイクを学ぶことが多い。台湾ではYoutuberやインフルエンサーを使った施策が効果的。
・コスメの選択購買要因はコスメの質、自分に似合っているかを気にする人が多い。
・メイクする際、台湾人が1番こだわるポイントや好きなコスメアイテムは下地やファンデーション等のベースメイクだ。1年を通して多湿な気候であることや紫外線が強いことからベースメイクが最もこだわるポイントである。
ライター:富永千尋