台湾のシリアルアントレプレナーとして有名なJohn氏(葉建漢)は11月14日、正式に新製品のAIoTコーヒーマシン『iDrip』を発表し、また開発に携わった世界的にも高名なチャンピオンバリスタ10名を公開した。このマシンの開発には1億台湾ドルの投資が行われ、台灣工業設計大師奇想創造董事長の謝榮雅もこの投資に参加している。
15日には台北市松山文創園区にてレセプションを開催し、John氏自らiDripの説明を行い、iDripコーヒーが参加者に振る舞われた。またこのコーヒーマシンは同日より、限定3000台、初回価格16,800台湾ドルで予約購入が開始された。
AIoTを活用したコーヒーマシンは何が特別か
このコーヒーマシンの特異点としては、チャンピオンバリスタ10名と独占的に共同開発していることはもちろん、AIoTによって豆の種類、焙煎度合い、水量などの細かな設定をクラウド内に記録できる他、搭載された特許取得済みのパーツによって自宅でも10名のバリスタが淹れたような本格コーヒーを再現できる点である。
また、アプリケーションによって、ユーザーの好みを記録することが可能になっている。ユーザーがコーヒー豆を購入し、袋のバーコード情報を読み取れば、記録されている情報に応じてコーヒーを淹れるだけでなく、バリスタのおすすめ設定の提案を受けることができる。そしてユーザーがiDripコミュニティ内で嗜好設定を共有したり、好みにあわせたコーヒー豆をオンラインで購入できることも特徴的だろう。
iDripの今後の展開
2019年には日本の市場に参入し、6万台のコーヒーマシンとコーヒー豆570万袋の販売によって11億台湾ドルの収益を上げることを目指している。 そして続く2020年には、北米と中国の市場に参入し、83億台湾ドルの収益をあげることで世界のコーヒーマシン業界のトップブランドになることを目標としている。