今、世界で流行っているのがインフルエンサーマーケティングだ。インフルエンサーマーケティングの市場は年々大きくなっているが、台湾ではどうなっているのだろうか。台湾はFacebookの使用率が世界NO.1の国であることを踏まえて、今回は台湾進出をする際にSNSにおけるインフルエンサーの活用、存在が重要であることを紹介する。また、以前台湾のSNSの使い分けについて紹介したので、そちらも一緒に読む事をおすすめする。
インフルエンサーとは
簡単に言うと世間にもたらす影響力を持った人のことである。SNSの発達で消費者の購買行動のきっかけを作り、人々に影響を与える存在のあるインフルエンサーが多く存在するようになった。例えば、今世界で流行っているInstagramのインフルエンサー(インスタグラマーと呼ばれている方)が、普段使っているコスメの紹介をすると、そのインフルエンサーをフォローしている人々、またはファンと呼ばれる人の間で紹介されたコスメがたちまち流行り出したり、大人気になったりすることが起きている。
世界のインフルエンサーマーケティング市場
世界には多くのインフルエンサーが存在し、インフルエンサーを起用したマーケティングをしている会社すら増えている。2018年のインフルエンサーの市場規模は219億円であった。この数字は年々増加傾向があり、今後も業界として成長して行くと予測がたてられており、2020年には54兆円(50億米ドル)を超える見込みがある。
Googleトレンドで2004年からの「インフルエンサーマーケティング」がどれだけ検索されているかを表したものだ。以下のグラフを見ると2016年ぐらいから検索数が急激に上昇している。また、「インフルエンサーマーケティング」の検索数が1万近く(米国の平均Google検索数)で、2016年の初めから3倍に増えたことは、インフルエンサーマーケティングへの関心が強く、急速に伸び続けていることを意味する。
2015年から2018年における1ヶ月間の検索を平均値
また1年前にGoogleで2017年に「インフルエンサーマーケティング」という用語が325%も大幅に増加したと報告されていたが、2018年に「インフルエンサーマーケティング」という語句の検索61,000まで上昇。これは、わずか3年間で「インフルエンサーマーケティング」の検索が1,500%も驚くほど増加したことを示す。
今日の視聴者の多くがコードカッティングになるにつれて、テレビ視聴率の低下は急速にモバイル機器の時間に取って代わりつつある。2011年から2015年にかけて、18〜24歳の視聴者のテレビ視聴率は35%減少。テレビの代わりに、若者人口層はオンライン、特にモバイル機器を使って多くの時間を費やしている。
※コードカッティング…ケーブルテレビの契約を止めてインターネット経由の動画視聴を選択するという消費者の動向を示す言葉である(引用:Wikipedia)
SNSにおけるInstagramの位置
インフルエンサーマーケティングで欠かせないのが、SNSは存在であり、中でも世界で大注目されているのがInstagramだ。
インフルエンサーマーケティングを行うときに、調査の79%がInstagramを使い、Facebook 46%、Youtube 36%、Twitter 24%、Likedln12%という順であった。SNS使用で50%を超えているのはインスタインスタグラムだけであった。圧倒的にインスタグラムのパワーが強いことがわかる。インフルエンサーマーケティングを実施する際はInstagramが頻繁に使われている。
SNSにおけるFacebookの位置
ところが、台湾のFacebookの使用率は世界で1位である。台湾では、毎月1,900万人がFacebookを使用しており、アクティブユーザーの95%以上が毎月モバイル機器を介してFacebookを使用している。そのため創造的で個人的な方法でブランドストーリーや製品を提供することで、消費者に近づき、より良いマーケティング利益をブランドにもたらす機会を得ることができる。デジタルネットワークの人気が高まるにつれて、消費者はモバイル機器にますます依存するようになり、コミュニティとオーディオ、ビデオの視聴の重要性はますます高まっている。
モバイル機器の使用に関するオンライン調査によると、Facebookの利用率は97%にも上り、FacebookファミリープラットフォームのユーザーはFacebookファミリープラットフォームに高い密着性を示し、Facebook、Instagramのオーディオ・ビデオ広告はユーザーのブランド認知および記憶力の向上に役立つ。購買の程度と購買意欲の両方にプラスとプラスの影響があり、その影響はデジタル広告の平均よりもさらに大きい。ビデオ広告は、ブランドが行動の世代で習得しなければならないデジタルトレンドとなっている。
台湾でもFacebookよりInstagramが好まれている?
台湾における、Facebook、Messenger、Instagramの1週間の平均率を示したグラフである。Facebook、Messengerの使用率は年齢層によって変わりはないが、Instagramの使用率は若者が73%と他の年代より使用率が高いことから若者はInstagramを好んでいることがわかる。このことは台湾市場においても徐々にInstagramがメインSNSになってきていることを示しているのではないだろうか。
これらの回答者は1日に18.5回Facebookアプリを使用しており、回答者の90%以上がモバイル機器を介してFacebookまたはInstagramを使用している。さらに、FacebookおよびInstagramユーザーの約70%がSNS上でオーディオおよびビデオを視聴しており、そのうち70%のFacebookビデオ視聴者がFacebook上の共有または再投稿機能を使用し、50%近くのInstagramビデオオーディエンスメンバーが友人やフォロワーに共有または再投稿を行う。FacebookやInstagramのオーディオやビデオ広告にアクセスした後、ユーザーの60%がブランド情報や商品を積極的に探し求める意欲が増加している。
Nielsenの調査によると、ブランド発見の初期段階で調査した消費者の約60%が、FacebookとInstagramのオーディオおよびビデオ広告がブランドの好意と記憶を向上させると考えている。そしてInstagramのビデオ広告は共鳴しやすく、最終的なコンバージョンの段階では、回答者の50%がFacebookやInstagramのビデオ広告を見ることで購入意欲が高まったと考えている。
台湾市場のインフルエンサーマーケティングについて
弊社では台湾を中心にアジアのインフルエンサーをネットワーク化し、日系企業の台湾進出のサポート、訪日外国人へのPR、インバウンド施策を展開中なので、以下からいつでもお問い合わせが可能である。お問い合わせ
ライター:富永千尋