台湾進出をした日本のジュエリー会社「K.UNO」に海外進出インタビュー!

KU忠孝店舗外観

先日台湾進出した日本のジュエリー会社 ケイウノ「K.UNO」。今回「K.UNO」の広報担当である川村めぐみ氏に海外進出したきっかけや海外進出して大変なことなどを中心にお話を聞くことができた。

ジュエリー会社 ケイウノ「K.UNO」とは

川村氏:結婚指輪・婚約指輪・オーダーメイドのジュエリーカンパニーということで、結婚指輪・婚約指輪を扱うケイウノは、年間4万種類ものデザインを生み出すブランド。お店にはデザイナー、クラフトマンが常駐。ジュエリーのアレンジ・フルオーダー・リフォーム・修理や、結婚指輪・婚約指輪・オーダーメイド可能。

─── K.UNOはどんな特徴のあるジュエリーカンパニー?

川村氏:「お客さまに特別な感動と喜びを贈り続ける」というコンセプトのもと、デザイン・製作・販売の一貫体制をとり、宝飾品のオーダーメイド専門店として国内で唯一全国展開するブランドです。更なるお客さまの満足を目指し、ジュエリーだけでなく時計・革製品・衣類など、取扱商品の幅を広げています。オーダーメイドで多くの商品が手に入る「オーダーメイド百貨店」を目指し、「オーダーメイドの新しい文化を作る」ことを目標としています。

─── なぜ海外進出国として台湾を選んだのか、台湾へ来るきっかけは?

川村氏:ケイウノは、「日本のものづくり」「日本の美意識の高さ」は世界に通じるブランドになると、海外進出の機会を模索していました。プリモ・ジャパンの澤野社長と話をするなかで、親日であること、近年の台湾経済の発展、プリモ台湾の事業実績から共同出資会社を設立する運びとなりました。

─── 日本には33店舗展開しているが、日本の店舗と台湾の店舗は差別化とかしているか

川村氏:基本的には差別化せず、日本ならではのおもてなし、丁寧な接客を心掛けています。商品は当面、既製品のブライダルジュエリーを中心に展開しますが、将来的には富裕層向けのオーダーメイドまでターゲットを広げたいと考えています。

─── 今回の台湾進出に向けて何か工夫した点や台湾ならではの仕掛けづくりがあれば教えて

川村氏:ケイウノでは、店舗のデザインもオーナーである久野が行います。台湾忠孝旗艦店の外装・内装も久野が手掛けましたが、現地のスタッフと会話し、外から見える場所に工房をつくり、実際に作業をしている職人の様子が見えるようになっています。1階に工房があるような店舗は台湾で見かけないため、よりオーダーメイドを感じていただけるのではないかと考えています。

ここでお客様の商品をメンテナンスしている。内容によって、即日のメンテナンスも可能
台湾の店舗に在籍している日本人クラフトマン。日本には国内最大規模の工房を持ち、150名の職人が在籍。様々なニーズに対応できる。

─── オープンして約2ヶ月経過するが、台湾に進出して日本と違う点はあるか(客層の違い、雰囲気など)

川村氏:日本のお客さま層とは違いがあります。日本人よりも、デザインの好き嫌いをはっきりお持ちのため、お客さまの想いをカタチにするオーダーメイドを展開しているケイウノにとしては、非常に親和性が高いと感じています。

─── また、今回の海外進出で大変だなと思うことはあるか

川村氏:課題としては台湾にオーダーメイドの文化がないことです。お客さまへのアプローチはもちろんのこと、複雑で難しい店舗オペレーションも実際に運営して学びながら、日本と同じことができるよう進化していきたいと考えています。

店内の様子

─── 今後のビジョンやこれからの方向性を教えて

川村氏:2021年までの3年間で台湾において5店舗の運営を目指します!

─── 最後にこれから台湾進出を考えている日本企業にアドバイス

川村氏:親日であり、日本に対して非常に興味を持っている方が多いと感じています。日本のものづくりや文化を世界に広げていくため、国内市場に留まらずチャレンジする企業が増えることを願っています。

─── インタビューありがとうございました。

インタビューを終えて

今回突然のお願いにも関わらず、インタビューを受け入れ、丁寧な対応をしていただけたことに感謝。店舗に足を運ぶと商品だけでなく店舗の外観や内装のデザインもこだわっているのが一目瞭然であった。またケイウノではオーダーメイドジュエリーだけでなく、ケイウノが持つ高い技術力を使って色々なオーダーメイドに挑戦しているため、日本以上に個性的なものや人と違ったものを好む傾向がある台湾人にとって非常に素敵なジュエリー会社となるのではないだろうか。ケイウノの方々と話し、とても職人気質溢れる日本企業という印象を受けたので、日本の技術がこのように日本のみならず、台湾人に届くことが同じ日本人として嬉しい。ケイウノは台湾展開してからまだ2ヶ月ということでこれからの活躍が非常に楽しみである。

ライター:富永千尋

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