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台湾人も大好き、台湾の人気共通ポイントサービスまとめ!

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台湾の共通ポイントサービス「Happy Go」と「得易Ponta」に関する画像
出典:卡優新聞網

台湾でも日本と同様、お得にお買い物をしたり、ポイントを貯めて商品と交換をすることを楽しみにしている人は多い。台湾にも日本のTポイントや楽天ポイントのような共通ポイントサービスがいくつか存在している。今回はそんな台湾の共通ポイントサービスについて簡単に紹介しようと思う。

 

日本でもポイントが貯められる台湾最大のポイントサービス、HAPPY GO

台湾の共通ポイントサービス「Happy Go」
出典:HAPPY GO ホームページ

2004年に開始した台湾初の共通ポイントサービスであり、2018年の6月段階でカードの発行枚数1,600万枚を超えているとされ、台湾人の2人に1人がこのカードメンバーであると言われる台湾最大の共通ポイントサービスである。また年間発行されているポイントは25億ポイントにものぼっているとされ、台湾全土の2万の店舗で使用が可能となっている。例えば日本人にもなじみのある日本系列のそごう百貨店やファミリーマート、セブンイレブンといったコンビニ、スーパー銀行などといった場所である。

 

現在ポイントは台湾のみならず、日本でも貯めることができるようになっている。2015年からHAPPY GOは日本のデジタルガレージと協業を開始し、さらに2018年4月からは日本におけるAlipayサービスプロバイダーとしても有名なキャナルペイメントも加わり、日本でポイントを貯められる提携先が少しずつ増えている。さらに2016年10月にカルチュア・コンビニエンス・クラブと合意し、2017年6月から、訪日台湾人向けにTポイントサービスの提供が始まり、日本で貯めたTポイントはHAPPY GOポイントに交換できる仕組みとなっている。また、同様に中国でも利用が可能になっている。

 

最近ではクレジットカードや電子カード、モバイル決済との組み合わせも存在しており、中でもクレジットカードとの組み合わせが人気となっている。これらの人気の成長もあり、ポイントの発行数は年間15%ずつ伸びていると報告されている。

提携機関:

そごう百貨店、ファミリーマート、 遠東百貨、friDay購物、遠傳電信、愛買、遠企購物中心、中国信託商業銀行、LINE Points、玉山銀行、Asia Miles、台灣大車隊、金石堂書店 他

 

伊藤忠商事現地法人も出資しているUUPON

台湾の共有ポイントサービス「UUPON」
出典:UUPON ホームページ

2015年からサービス提供が開始されているUUPONは2017年末には総会員数301万人を獲得したといわれている。このUUPONは台湾で最も利用が進む電子カードである悠遊カードと組み合わせて使うことが出来るのが最大の特徴である。(悠遊カードの簡単な紹介は「進む台湾のキャッシュレス化を参照)

 

2018年4月段階でMRTやバスなど公共交通機関の利用によるポイント発行数は5.54億ポイントとされており、UUPONの利用で貯まったポイントは4ポイントにつき1台湾ドルとみなされ、UUPONの提携店舗でディスカウントに使ったり、そのまま悠遊カードにチャージすることも可能である。UUPONは台湾全土のファミリマートやOKマートといったコンビニを中心に台湾内のさまざまな提携店舗での使用が可能である。現在は台湾国内のみで展開されているが伊藤忠商事が出資していることもあり、ANAやJALとの提携も進んでおり、近い将来日本でも利用が可能になるかもしれない。

 

提携機関:

ファミリーマート、OKマート、Hi-Life、Global mall、中華電信、大買家網路量販店、俥酷 iParking、亞太電信股份有限公司、台灣樂天市場股份有限公司、ANA航空公司、JAL日本航空 Japan Airlines 他

 

台湾セブンイレブン系列のOPENPOINT

台湾の共通ポイントサービス「OPEN POINT」
出典:OPENPOINT ホームページ

OPENPOINTは台湾で悠遊カードの次に広く利用されている電子カードiCashやセブンイレブンを経営する愛金卡股份有限公司によって提供されている共通ポイントサービスである。OPENPOINTのVIP会員の数は160万人と言われ、2018年の終わりまでに登録会員数200万人を目指している。会員の特徴としてはそのほとんどが20~40歳の女性であることだ。

 

2018年9月段階でOPENPOINTのプラットフォームの中でやり取りされたポイントは24億を超えており、昨年と比較しても50%増ということで勢いのあるポイントサービスの一つである。台湾国内のセブンイレブンやスターバックスやミスタードーナツ、台湾系の薬局康是美など人々の生活の中でよく利用される店でポイントが貯められるようになっているのも要因の一つかもしれない。

 

提携機関:

康是美、COLD STONE、ミスタードーナツ、セブンイレブン、日薬本舗、統一時代百貨、スターバックス、成長旅行社、永固停車場、21風味堂、博客來、光南大批發、Smile加油站 他

 

日本でも利用可能な得易Ponta

台湾の共通ポイントサービス「得易Ponta」について
出典:得易Ponta ホームページ

得易Pontaは台湾で展開されているPontaサービスであり、現在台湾国内の会員数は659万人となっている。現在台湾系のコンビニHi-LifeやOKマートをはじめ、複数の銀行やレストランで利用が進んでいる。スマートフォン上での手続きを行えば、Happy Goと同様、日本と台湾の両方で利用が可能であり、海外で貯めたポイントは自国のポイントに自動移行され、自国内でもつかうことができるワールドワイドなサービスとなっている。

 

提携機関:

OKマート、Hi-Life、日本航空、Agoda、玉山銀行、華南銀行、游客邦WiFi分享、Diamond Heart Salon & Cafe、東森購物、度小月、德國農荘、東森旅遊、達康保險、CheckMe 他

 

台湾の共通ポイントサービスの比較一覧表
台湾共通ポイントサービス比較表

マーケティングの重要なデータベースになっているポイントサービス

Happy Goを運営する鼎鼎聯合行銷(股)公司はHappy Goのポイントサービスで得られた情報を同社が運営するGo SurveyやiCONNECT MEDIAといったマーケティング別事業に活用している。これは日本でPontaを運営しているロイヤルマーケティング社も同様である。台湾にはそんな消費者の日常的な購買習慣の把握、分析を可能にするポイントサービスが広く浸透している。

 

ともすれば、消費者としてお得に買い物をしたいと思う心は万国共通なのかもしれない。

 

ライター: 宮路菜月

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