2016年5月に開催された日本で開催されたSLASH ASIA のピッチコンテストで優勝した台湾期待のスタートアップSkyREC
台湾 AppWorks(之初創投)アクセラレータープログラムで第11期で同期だった彼らが提供するのはリアル店舗をサーモグラフィや数値で顧客分析するシステムだ。
動線や滞在時間など店舗における顧客行動を分析し、商品の陳列方法の改善に活用できるというサービス。現在台湾国内で2015年12月のサービスローンチ以降、400店舗に導入され、トラフィックが10%改善、月間売上が18%改善した店舗もある。
SkyRECは「実景分析」、「全景分析」の2つの核心となる技術によって複雑な科学測定結果を数値化しより分かりやすく、明確なデータとして提供。SkyREC科学測定分析を用いる事で、従来小売り業者が行っていた消費者購買行為の予測作業がより精密で的確になり、更に効率のいい店舗の運営とマーケティング戦略の考察を可能にすることができる。
コアな技術としては以下の内容。
▼実景分析
店内特定箇所の観察と情景の細部分析
サーモグラフィによる店内顧客集中箇所の分析
▼全景分析
店内全体の運営状況の分析
店内全てのカメラやセンサーから送信されるデータの統計と数字化
瞬時に店内商品の注目度を算出
●分析による効果及び算出されるデータ紹介
1.来店者数とその推移
簡単に計測したい時間単位(日、週、季節、年)を設定する事ができ、その期間内の店前の通行者数及び実際の来店者数の算出とそれらの推移を数値化。
正確な顧客流量数に基づきスタッフのシフト作成を行い、サービスの品質を向上させる。
2.業績転換率
多様なPOSシステムにより瞬時にデータの集計及び統計が可能。
科学的データを通してマネージャーが効率的に売り上げや各顧客の平均購買価格等のデータを管理しやすくする。
●分析による効果及び算出されるデータ紹介
3.スタッフ編成の向上平衡的にスタッフのシフトを作成、一番低い人権費で最大の投資収益率を生み出す。
繁忙期と閑散期によって適切なスタッフを分析し、配置。
4.来店者の滞在時間及び来店頻度顧客を煩わす事無く顧客の購買傾向を徹底分析。
新旧の顧客の比率、顧客の来店後平均滞在時間及び頻度、更に効果的な顧客店内滞在時間の算出。
●分析による効果及び算出されるデータ紹介
5.店内人気商品の分析顧客と商品の相互作用店内全体で顧客が集まりやすい箇所と顧客の注目度の高い商品の細部分析。
時間別に店内各区分や通路において商品ディスプレイの効果や様々な作用の分析。
商品の売り上げ金額と比較して、好評価にも関わらず売り上げが芳しくない商品、又は商品に対する評価、売り上げ共に芳しくない商品を検出する。
売り上げが芳しくない商品に対しては取り下げる、又は価格を調節して積極的に売り上げを伸ばす。
●分析による効果及び算出されるデータ紹介
6.顧客の店内動線
顧客の平均店内滞在時間が長い時間帯に合わせて、利率の大きい商品を陳列し、ディスプレイの質を向上させ売り上げを伸ばす。
消費者の購買行為の傾向に合わせて各商品の陳列を改善する。
新店舗のディスプレイのデザインを予測される展示効果が得られるように設計し、商品を配置する。
7.プロモーション関連分析
顧客流量と売り上げデータをもとに季節やプロモーション効果の見積もりを行う。
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分析による効果及び算出されるデータ紹介
8.気候関連分析各時間帯の気候をシステムが詳細に記録し、気候が顧客流量と売り上げに与える影響を解析。
同業者との比較公表
同時に500店舗を観察、分析する事が可能で、複雑なデータを簡潔に数値化し、分かりやすく資料を整理。
授権者はどこに居てもどんな時でもクラウドにつなげるだけでデータを確認することが出来る。
今年7月から日本でもテスト販売、8月から本格スタート予定とのこと。