今、インバウンド、アウトバウンド共に注目を浴びている台湾市場とは。

2014年にもっとも日本を訪れた国は台湾で約282万人。2015年は中国、韓国に次ぐ第3位で約367万人が来日。計算上、台湾の6人に1人が訪日している。インバウンドがホットキーワードとなっている今、注目を浴びている親日国、台湾の魅力とは。まずは基本データから見ていければ。

台湾基本データ

・台湾の人口:2,349万人(2016年1月)

・台湾主要都市人口
台北:270万人
新北:400万人
台中:270万人
台南:190万人
高雄:280万人

・言語:中国語繁体字(中国大陸の簡体字とは表記方法が違うが、文法は一緒。)

・2014年の名目GDP:529.60(単位:10億USドル)
188カ国中、26位。
※ちなみに日本は4,602.37で3位。

参照:http://ecodb.net/ranking/imf_ngdpd.html

台湾の首都台北市と隣の新北市を合わせた人口は約700万人と北部に集中。言語に関しては若者は日本人以上に英語が話せる。実際自分は台湾に約1年程住んでいるが日本と比べてものすごく物価が安いというわけでもない。日本の2/3くらいだろうか。

スマホ事情

台湾は日本よりもスマホの普及率は進んでおり、アジアの中でもスマホ大国の一つと言える。だが、アジアの中では4G開始が遅れ、2014年春に開始。日本の速度制限などなく快適だ。wifiは日本よりも充実している印象が強い。街中、カフェで簡単に接続できる。

インターネット・SNS事情

出典:蘋果日報

インターネット普及率は80%を超えており、Facebook普及率も約75%という世界的に見てもトップシェアの数字を誇る。確かに自分の台湾の友人たちでFacebookを使用していない人はいない。かつ、彼らはとてもアクティブで日々行った出来事をアップしていく。台湾でもInstagramが流行っているが、台湾人にとって一番身近なSNSはFacebookというのは今も変わりないだろう。

台湾最大規模のブログプラットフォーム、Yahoo奇摩運営の無名小站が2013年12月26日にサービス終了したことも、台湾でFacebookが流行った一つの要因だと言えるかもしれない。2011年と少し古いデータだが台湾インターネットユーザーのうち、 86 % が毎月ブログを訪問していた。当時、この数字は世界的に見ても高い数字。今までブログを使用していたユーザーがFacebookに流れていき、ブログと似たような形でFacebookを使用していった。また、現在の台湾の代表的なブログサービスは痞客邦 (PIXNET)となっている。

出典:We Are Social’s Guide to Social, Digital, and Mobile in Taiwan, Dec 2011

台湾のマイクロブログ事情はTwitterはあまり使われていない。台湾版Twitterと呼ばれるPlurkがあるが、こちらに関しても爆発的に流行ったわけではなく、またピークは過ぎていると思われる。2011年前後がピークだったか。

ビジネスの目線から見てもFacebookはかかせない。台湾人にアプローチを仕掛けたいときは生活、インフラに欠かせないFacebook通した手法が効果的である。

自分は2012年度末より台湾事業に関わっている。年々、日系企業の台湾進出も多くなってきているように感じる。以前から言われているように、親日国であり、距離的にも心理的にも日本に近い台湾は中華圏や東南アジアに攻める際の第一歩目のテスト市場としても魅力があるだろう。アウトバウンド、海外展開の際に重要な市場である。インバウンドに関しても、2016年も多くの台湾人が日本を訪れるだろう。日本から海外へのアウトバウンド、海外から日本のインバウンド、どちらにせよ、台湾というエリアが今後より重要になってくる。

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Koutaro Nagamatsu: 2007年株式会社ブレイキング・ニューグラウンドを設立し、ファッションメディアを開発・運営、読者モデルやブロガーを独自ネットワーク化し、ガールズマーケティング事業立ち上げ。台湾に子会社、風尚精選股份有限公司を設立し、日本同様に台湾にて影響力あるブロガーやインスタグラマーを独自ネットワーク化し、アウト・インバウンドマーケティング事業立ち上げ。その後日本法人の事業売却を行う。 2015年より株式会社maippleを設立し、代表取締役就任。台湾法人、風尚精選股份有限公司をmaippleの100%子会社に。