前に台湾インバウンドにも記載したが、台湾から日本への訪日数482万人と過去最高を記録している。台湾人がアウトバウンドした国について中華民國交通部觀光局が発表した統計データによると、2018年台湾人が出国した人数はのべ1664万人と人口2353万人の約71%にもなる。10年前と比較すると約2倍増加している。また日本政府観光局(JNTO)が発表した日本人の出国人数データによると出国者数は1895万人と過去最高となっているが、日本と台湾の人口比率で考えると台湾の出国数が非常に多いことがわかる。
台湾人が出国する最も多い国とは?
2015年から昨年まで台湾人が出国する国は日本が1番となっており、過去10年で約4.3倍と急増している。次いで中国・香港・韓国となり、全体的に増加傾向にある出国者数も香港は徐々に縮小傾向になっている。韓国への出国者数はここ3年でも2倍増加しており成長率でいうと上位になる。
台湾人が出国する最も多い年代は?
台湾人が出国する国別の年代は、日本は20・30代で約40%が渡航している。他の国と比較すると1-12歳も多く過去10年間で6.6倍も増加しているため子供連れでの渡航も増えているようだ。韓国とタイは20代・30代がの比率が高くなっているため若い年代に人気がある。中国は逆に40〜60歳以上の人が多く出国している。
台湾人が出国する男女別比率とは
台湾人が出国する国も男女によって違いが出てきており日本は比較的女性が57%と多いのに対して、中国は男性が圧倒的に多い。また、韓国は68%が女性でコンテンツや化粧品・ファッションなどの興味から若い女性の比率が年々増加している。
台湾人渡航時の滞在日数別
台湾人渡航時の滞在の比較では訪日数やリピーターが多いので日本は5.1日と短めなのに対して、香港 9.1日・中国10.3日と渡航日数は長い。東南アジアは平均7日前後ではあるが、10年前と比較すると1〜2日滞在日数が減少している。
今後の台湾アウトバウンドは
台湾は人口に対しての出国人数が圧倒的に多く、東南アジアなど近場で旅行できる場所を検討する人も増えてきている。今後は色々な国への渡航も増えてくることが想定される。現状日本は1番渡航者が多いが、今後も継続的に日本のもつポテンシャルを上手く活用し発信し続けることが更に必要になってくるだろう。
参考:中華民國交通部觀光局データ