今、台湾で人気になっているアプリがある。台湾においてアプリランキング1位を獲得した、2015年11月に株式会社PAYKE(ペイク)が運営している訪日外国人向けのシステム「Payke」だ。まだスタートアップ企業だが、Paykeは世界で今大注目のアプリであり台湾では1番ユーザー数が多く全体の4割を占める。その人気のアプリを紹介する。
Paykeとは?
このアプリは訪日外国人向けのショッピングアプリであり、外国人が日本に訪れた際に、日本の商品のバーコードをスマートフォンでスキャンするだけで商品の詳細や口コミを確認することができる。訪日外国人は日本で困ることの一つとして言語での意思疎通が難しいと言う人が多い。しかしこのアプリは現在7カ国の言語選択が可能であるため、このアプリは外国人にとって非常に人気がある。AppStoreのランキングにおいて台湾と香港で1位を獲得した。現在、台湾は訪日外国人3位であるため、このアプリの需要はかなり高いと言える。外出先での買い物の問題を解決してくれ、翻訳アプリやに店員頼ることなく簡単に買い物をすることができる。
Paykeのダウンロード推移
2015年11月にリリースしてから急激にダウンロード数を伸ばしており、現在では390万人のユーザー数をもち、95%以上がアジアを中心とする外国人である。日本に訪れる外国人のうち10人に1人が使用している。また国内企業1200社の商品約40万商品がこのアプリに登録されている。2018年11月には350万人のダウンロード数であった。
Payke なんで台湾で人気?
日本の訪日外国人数
Paykeはアジアを中心に世界中で人気であるが、台湾・香港で非常に話題になっている何故、台湾・香港で人気なのだろうか。理由としては主に2つあげられる。
第1に、訪日外国人の割合をみても中国人が1番多くなるはずだが、中国では既存のアプリでリリースができないため、比率で言うと台湾が1番多くなったこと。今日ではユーザーの約35%が台湾人。
第2に、春節の時期に多く来日するタイミングで旅行者のニーズに乗れたこと。多くのメディア(テレビニュースや観光雑誌等)でPRし、香港国内でPaykeを紹介するFacebook投稿では4,000回ものシェアがされたり、動画再生回数が80万回を突破した。
中華圏では経済的にも文化的にも繋がりが強いため台湾・香港で人気がでたことがあげられる。最近中国でもリリースしたため、時期にユーザー数共に中国が1位になることが言われている。(一部参考:https://bae.dentsutec.co.jp/articles/payke/)
今後の日本と台湾の友好
2020年には東京オリンピックが開催され、ますます訪日外国人が日本に来日することが見込まれている。日本政府も2020年には「4,000万人」という数字を目標としている。それに伴い日本のグローバル化がますます進み、外国人にとっては使わざる得ないこのようなアプリは訪日観光客対策に有効であるため、今後も楽しみである。また、今年の11月には台湾でPayke、サツドラと講談社が「ViVi Night in Taipei」を3社共同開催される予定だ。「ViVi Night 」の海外進出は今回が初めてのことなので、エンターテイメントを通して日台交流が推進することだろう。
ライター:富永千尋