2019年3月14日に楽天と台湾ネット通販大手のPChomeは戦略的業務提携を締結した。本業務提携に基づき、楽天とPChomeは、両社の強みを生かし、双方の顧客基盤拡大を目指すとともに、会員向けポイントプログラムを含む両社の複数のサービスにおいて連携することで、ユーザーエクスペリエンスの向上を図る。
戦略的業務提携の内容(予定)
楽天は今後PChomeとの戦略的業務提携内容として下記をあげている。
・「楽天市場」出店店舗の取り扱う日本の商品の、PChomeが運営するECサイト上での販売
・「楽天カード」のPChome会員に向けたプロモーション
・電子書籍リーダー「楽天kobo」のPChomeが運営するECサイト上での販売
・両社の会員ID連携
・両社の会員向けポイントプログラムの連携および相互交換
台湾の2019年のネット通販モール事情
以前「台湾進出する前に知っておきたいEC市場と5つの台湾ECサイト」内で取り扱った通り、台湾のネット通販モールは老舗のPChomeとYahoo!奇摩が争っていた。ここ最近の新興勢力として「東南アジア、台湾で拡大中のECサイトShopee(蝦皮)が昨年比2倍の2018年1Q流通総額(GMV)約2,100億円」内で取り扱ったShopeeが勢力を拡大している。現在の台湾のネット通販モール事情はShopeeを加えたPChomeとYahoo!奇摩の3トップで争っている。PChomeとしても楽天と提携したことで、楽天市場で扱っている日本商品をPChome上で販売できることは差別化を測れて大きな期待を抱けそうだ。またPChomeはCtoCサービス露天拍賣を展開しており、楽天のCtoCサービスラクマとの提携も将来的にあるのではと予想している。