Shopee(蝦皮)を運営するSeaグループが2018年1Qの財務情報を発表した。Shopeeとはシンガポールの会社が2015年にローンチ。フリマアプリとして台湾に上陸。送料無料サービスで知名度を一気に拡大した。昨年からは台湾にてBtoCを開始した。
2018年1Q、台湾及び東南アジアの6カ国にて流通総額(GMV)は19億USドル(約2,100億円)。昨年比199.5%と成長している。昨年同時期2017年1Qは流通総額(GMV)6億4830万USドル(約719億円)。2017年4Qは流通総額(GMV)16億USドル(約1,770億円)となっている。また取引成立数も公表しており、2018年1Qが1億1,140万件、昨年同時期2017年1Qは3,510万件と昨年比217.4%と成長している。2017年4Qは9,830万件。
平均注文金額は?
流通総額、取引成立数が発表されていることから、平均注文金額を計算してみた。またわかりやすいように日本円表記としている。
昨年からBtoCを開始したとはいえ、平均注文金額は大きく伸びていない状況。
マーケットエリア比率
2017年4Qの注文数マーケットエリア比率も発表している。1位はインドネシア、2位台湾、3位にベトナムと続いている。台湾EC市場の多くのシェアを占めている「PChome」、「Yahoo!奇摩」を追撃している。
マーケティングコスト
2018年1Qに投下したマーケティングコストは1億7540万USドル(約192億円)、昨年同時期2017年1Qは4,591万USドル(約50億円)と多くの資金を投下している。昨年同時期は流通総額との割合でマーケティングコストが7.1%、2018年1Qが6.6%とマーケティングコストの比率が下がってきているが、流通総額、注文数が下がっておらず成長していることを資料の中で押している。SeaグループCEOの李小冬(Forrest Li)は「Shopeeの急速な拡大により、EC経済は想像を超える成長して、良い循環となっている。将来は大きな資源を投資していきたい。ユーザーをコアにしたサービスを発展の中心にしていきたい。」と答えている。