10日間にわたる台北ファッションウィークが開催中
2019年10月4日から10月13日にかけて台北ファッションウィークが開催されている。
今年のテーマは、「NOWism」で、キュレーション理念は「臺灣的現在即是未來」（台湾の現在はすなわち未来）である。
台北ファッションウィークは文化部が主催しているもので、経済部、原住民族委員会、教育部、台北市政府が関わっている。世貿三館でウェルカムパーティーと５回のテーマショーを、松山文創園區で16のブランドショー、60ものブランドの台湾魅力展、ニュータレントエキシビジョン、台北紡織展と連携し、ファッションデザイン新人賞、台湾新鋭デザイナーファッションショー、国際流行ファーラム、香堤市集、国内トップのデザイナーズブランドを集めたイベントである。
豪華ゲストが登場
今回のイベントには台湾のファッション関係者だけではなく、多くの著名人が参加している。
9m88、莫莉、邱澤、范瑋琪、陳庭妮、陳建州、黃子佼、藍心湄などが大使としてPRする写真や動画がFB上で上げられている。
また、10月6日のウェルカムパーティーでは、台湾デザイナーのブランドの衣装を身に着けた多くの芸能人がレッドカーペットを歩き、パーティーに参加した。会場には、プロジェクションマッピングを利用したフォトスペースなどがあり、ショーも行われた。
新鮮秀時尚策展（New Talent Exhibition）に潜入
今回は、松山文創園區の2番倉庫で開催されている新鮮秀時尚策展（New Talent Exhibition）に赴いた。経済部工業局紡拓會所主催の「時裝設計新人奬」（「ファッションデザイン新人賞」）の2019年ファイナリスト10名と教育部が推進する「藝術與設計菁英海外培訓計畫」（「アートとデザインの海外研修育英事業」）の6名のファイナリストの計16名の作品が展示されている。
10月4日にはショーが行われ、ファイナリストたちの中で最終受賞者が決められた。
こちらの新鮮秀時尚策展（New Talent Exhibition）は、10月5日から10月9日の10:00-18:00の期間中に誰でも無料で入場できる。
台北魅力展にも潜入
松山文創園區の3番、4番倉庫で台湾のファッション創意産業の積極推進のために、行われている展覧会である。国内の結びつき上中流産業の研究開発が優勢の中、下流業者のファッションデザインとオリジナルブランドの発展を鼓舞し、台湾の紡績産業の競争力を継続的に維持し、デザインとブランドの付加価値をあげるため2006年から行われている。服装品やブランドを集めただけでない。世界のバイヤーに最高の買い付けプラットフォームを提供し、かつ、台湾のブランド商と海外との提携の契機の創出のために、服飾品ブランドやデザイナーズブランドと同時に国内外のバイヤーと商談する機会も創造している展示である。
こちらの台北魅力展は、10月8日と10月9日の2日間10:00-18:00の期間中に一般向けに開放されている。
台湾ブランドの未来
本記事で紹介したように、台湾では多くの若いデザイナーが存在し、政府も積極的にサポートしている。街中には小さなセレクトショップやデザイナーズショップも多く並んでいる。
政府をあげての大規模イベントの機会が注目されれば、台湾のデザイナーが世界で輝く機会もさらに増えるだろう。
ライター：駒田優希