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台湾のモバイルオーダー&デリバリーアプリ比較

公開日: 

foodpanda・Uber Eats・新サービスの動向

FoodpandaとUberのアプリ
出典:經濟日報

台湾におけるフードデリバリー市場は、アジアでも特に成熟度の高い分野の一つである。都市密度の高さ、外食文化の強さ、キャッシュレス決済の普及を背景に、モバイルオーダーとデリバリーアプリは日常生活に深く浸透している。本記事では、台湾市場を牽引するfoodpandaとUber Eatsの比較に加え、新興サービスや今後の市場動向について整理する。

台湾のフードデリバリー市場の概要

UberとFoodpandaの鞄
出典:聯合報

台湾のフードデリバリー市場は、事実上foodpandaとUber Eatsによる二強体制である。両社の合計シェアは95%以上を占めるとされ、Foodpandaが約55%、Uber Eatsが約42%程度の市場シェアを持つと推計されている。
また、Rakuten Insightの調査でもfoodpandaが最も利用されているアプリとして挙げられ、Uber Eatsがそれに続く構図となっている。

新型コロナウイルス感染症の拡大以降、台湾ではデリバリー利用が急増し、若年層を中心に日常的な消費行動へと定着した。

foodpandaの特徴と強み

foodpanda イメージ
参考:foodpanda facebook

foodpandaはDelivery Hero傘下のアジア最大級のフードデリバリーサービスであり、台湾でも早期に市場を開拓した先行者である。

主な特徴

  • 台湾全土に広い配達網を持ち、地方都市や郊外エリアにも強い
  • 割引クーポンやキャンペーンが豊富で価格訴求力が高い
  • 現金支払い・カード・電子決済など多様な支払い方法に対応

特に価格感度の高い若年層や学生層に支持され、日常的な利用頻度が高い点が特徴である。

Uber Eatsの特徴と強み

Uber Eats イメージ
参考:Uber Eats facebook

Uber Eatsは2016年に台湾市場へ本格参入し、都市部を中心に急成長した。

主な特徴

  • 台北や高雄など大都市圏で強いブランド力を持つ
  • アプリUI/UXの完成度が高く、レコメンド機能も優れている
  • Uberのエコシステム(配車サービスなど)との連携によるユーザー囲い込み

都市部の若年層や中間所得層以上のユーザーに支持される傾向があり、品質やサービス体験を重視する層に強い。

新興サービス・ローカルプレイヤーの動き

台湾ではfoodpandaとUber Eatsの寡占状態が続く一方、ローカル系サービスやクイックコマース領域が拡大している。

1. ローカル系デリバリーサービス

一部地域ではYoWooなどのローカル配送サービスが存在し、手数料を抑えたモデルでレストラン側の支持を得ている。ただし配送網の規模は限定的で、全国展開には至っていない。

2. クイックコマース(即時配送)

foodpandaはpandamartなどの即時配送サービスを拡大し、食料品・日用品の配送を強化している。Uber Eatsも同様にコンビニ・スーパー配送を拡大し、ラストワンマイル物流の競争が激化している。

規制と競争環境の変化

2024年にUberがfoodpanda台湾事業の買収を発表したが、台湾公平交易委員会(FTC)は市場独占の懸念からこれを阻止した。この事例は、台湾政府がデジタルプラットフォームの独占化に慎重である姿勢を示す象徴的なケースである。

競争環境の維持は、価格の抑制やサービス改善に直結するため、ユーザー・飲食店双方にとって重要な政策課題となっている。

台湾モバイルオーダー市場の今後の展望

台湾のモバイルオーダー・デリバリー市場は今後も拡大が続くと見られるが、成長フェーズは「量」から「質」へ移行しつつある。

主要トレンド

  • AIレコメンドによるパーソナライズ注文体験
  • ゴーストキッチンやクラウドレストランの増加
  • サブスクリプション型配送サービスの普及
  • 小売・ECとの統合(スーパー・コンビニ配送)

今後は単なる「食事配送」ではなく、都市生活インフラの一部としての位置づけが強まると考えられる。

まとめ

台湾のモバイルオーダー・デリバリー市場は、foodpandaとUber Eatsの二強体制の下で成熟段階にある。一方で、新興ローカルサービスやクイックコマース領域の拡大により、競争構造は変化しつつある。

デリバリーアプリは台湾の都市生活を支える基盤サービスへと進化しており、今後はデータ活用・物流高度化・規制のバランスが市場の成長を左右する重要要因となる。

参考文献・参考資料

 

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株式会社maippleのインターン生が台湾のホットトレンドを更新していきます。 現在、台湾の大学に在籍中なので現地から最近のビジネスの動向なども取り上げていきます。

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