台湾で誰もが知っているファッションECブランド5選

台湾にリアルやECで進出する前に、ローカルの台湾企業が展開するEC市場でリードしているブランドを抑えておきたい。

私が以前日系企業の台湾支社でEC事業責任者として3年経験したときに感じた、日本同様に韓国系ECブランドが沢山でてきたことによって、昔までは商品をファッションモールへ預けてモール側で単調な撮影を効率良く全てのブランドを撮影していたのが、少しずつ画像の多さやモデルの可愛さなど変化してきているのではないか。

台湾でも韓国に負けず劣らずカメラマンの技術は発達しており、サイトでの表現も非常に上手な作りになっている。各ブランドが自分たちの表現したい見せ方で撮影しているのでスタイリングなども重要になってきている。

今回は台湾人に聞いたら必ず知っているECブランドで年間売上推定は2~30億元の5つのファッションブランドをご紹介していきたい。

LATIV

2007年に創業しSPA方式を取り入れたブランド。台湾でもっとも認知度があるブランドの1つだと思っている。4年前くらいから広告の展開を大きくしてきた時についたイメージがユニクロの台湾版と言われるほど広告の使い方、商品構成など戦略がとてもよく似ているからだ。また有名人を多く起用しているため印象につきやすく。商品単価も99元〜790元(335円〜2650円)くらいと非常にリーズナブルな商品構成でシンプルな商品が多い。

東京著衣

2004年にスタートとした台湾で老舗ブランド東京着衣。3年前には三井物産との資本提携し三井物産が数十億の出資をおこない約20%近くの株式を保有し、2年前には楽天を通してシンガポール・マレーシア・日本でも販売をスタートしている。

PAZZO

ここ3年で急成長しているWEBブランド。台湾でおこなわれている日系ガールズイベントSuper girls festaなどでも協賛していたりと話題。いろいろなキャラクターとのコラボなどのコンテンツをだし若い層に人気があるが、一番の強みは外人モデルの撮影にこだわりサイトイメージも3〜4年前には台湾で唯一の存在だったサイトと言えるだろう。商品単価は290~790元。(970円〜2650円)

OB嚴選

2004年にOrangebearというブランドでYahoo拍賣からスタートしており台湾WEBブランドとしては老舗のブランド。オーナーの方がふくよかな体型だったため、サイズが6サイズ展開(S〜3L)されており、またカラバリも非常に豊富に取り揃えている印象。商品単価も非常に安く190元〜とお手頃。昨年あたりからTVCMもうち始めるなど積極的に展開しておりさらに路面店や海外展開なども急速に進めている。

JOYCE SHOP

JOYCE SHOPは韓国系をメインとしたブランド。独自のモデル選びで4年前くらいから徐々に人気が出始めてきたブランドです。価格帯もお手頃でここ数年でコスメなども展開し始めている。

台湾のブランドは基本的には中国・韓国からの仕入した商品を販売しているところが多く、商品は同じで価格が違うということが多々有る。そんな中、撮影・モデルというところで差別化を図っているのが現状でQUEEN FASHION SHOPやその他多数あり、その中でも成功しているECブランドの次のステップとして路面店や海外への進出へと動いている。

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Kensuke Nozaki: Fashionwalker・TGCとのクロスメディア・Eコマースを経験。2012年から台湾ワールドの新規事業のEコマース立上げ・運営・仕入などの全ての業務に携わり約3年経験。その後、台湾にて共同創業し風尚精選股份有限公司、株式会社maippleを設立。二次流通越境マーケットプレイス【MAIPPLE】開発・運営・台湾現地でアウト・インバウンドマーケティングPR事業を事業を行う。