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台湾の忘年会「尾牙」とは?!台湾最大のアクセラレーター、VCのApp Works「尾牙」に潜入

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皆さんは「尾牙」という言葉をご存じだろうか。これは台湾の忘年会のようなものを意味する言葉だが、台湾独特の文化が反映されていて日本の忘年会とも異なる点も多い。今回はそんな台湾の独特な習慣である「尾牙」を紹介していきたい。

 

台湾の忘年会「尾牙」は12月~1月に開かれる

2018年も残り1週間弱ということで、日本ではこの時期多くの忘年会が様々な場所で開かれているのではないだろうか。一方、台湾は日本が新暦での正月を祝うのとは異なり、旧暦を基準にした正月を盛大に祝うため、忘年会も12月末頃から2月にある旧正月(春節)前までに行われることが多い。

ちなみに今年の正月連休は2月2日土曜日から始まる。

 

そもそも「尾牙」とは何か

尾牙とは既出の通り、台湾の忘年会にあたるものであり、一般的に従業員たちの一年間の労をねぎらうために会社が開くパーティーのようなものである。

 

漢字の組み合わせが尾と牙で特徴的なのだが、これは台湾で深く根を張る道教信仰から由来している。台湾の街を歩いていると月に2回、道に机が出され果物など様々な供物が供えられ、紙のお金を燃やしている場面を見かけることが出来るのだが、これが旧暦の1日と15日あるいは2日と16日に行われている土地の神様を祭る「做牙」という習慣である。そして尾牙は一年の一番最後(尾)に行われる做牙を意味しており、一年の最後の做牙である尾牙にあたってより多くの供物を備え、それを従業員に配っていたことが転じて、現在の忘年会のような習慣になったとされている。

 

現在尾牙として開かれる忘年会は、従業員だけでなく従業員の家族や外部からゲストが招待され、様々な料理がふるまわれる他、パフォーマーによる出し物が行われたり、くじなどのゲームが行われるパーティーのようなものから、比較的小規模でおこなわれるものまで様々存在する。

 

実際にApp Worksの「尾牙」に潜入

度々TAIWAN LABO内で登場しているApp Worksの尾牙に参加してきた。写真のように広い会場で尾牙は開かれ、App Worksの同窓生たちが集ってみんなで料理を食べたり、話をしたりしており、ちょっとしたパーティー状態であった。また場を盛り上げるためのパフォーマーによる歌の披露も行われた。

こちらは抽選の様子。商品にはルンバやGoogle home、ドローンといった電化製品や日本ではあまり無いかもしれないが現金が用意されており、当選者が壇上に上がるとどよめきが起きていた。

 

日本とは少し違う忘年会

以上のように随所に日本との違いを感じられる忘年会「尾牙」。起源は道教信仰にあるが、今や一年間の労をねぎらったり、親睦を深めたり、従業員の家族が会社の様子を知る機会となっている。台湾っぽさのある尾牙に参加する機会がこの先あれば、ぜひ日本との違いを感じてみて欲しい。

 

ライター:宮路菜月

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