台湾最大級のECモールYahoo奇摩超級商城Sandy女史へインタビュー

Yahoo奇摩について

台湾最大級のポールタサイトとしてメディア、ECなどのサービスを提供しているYahoo奇摩は、2001年にC2Cオークションサービスを展開し、興奇科技を買収しB2CサービスのYahoo奇摩購物中心と、B2B2Cサービスの超級商城を次々に発展させた。Yahoo奇摩超級商城はサービス展開以来8年を経ち、Yahoo奇摩購物中心も13年目に突入している。

でのYAHOO奇摩の位置づけについてどう考えているのか?

台湾最大級のポールタサイトとして、ユーザーの生活の中心となりニュース、映画、旅行、ファション、コスメなど、全面的な情報やサービスを消費者に提供したいと考えています。例えば台湾ではアウトドアや健康と家庭に関する意識が高くなっているが、買い物したいけど時間がない時はYahoo奇摩のECサービスを利用すればいつでも買い物を楽しめることで利用者の生活に浸透していきたいと考えています。

Sandy女史の背景

私は2004年から興奇科技に就職し(元購物中心)、2009年にYahoo奇摩超級商城が運営開始の時に専務取締役になり企業出店のサポートや消費者サービスなどの営業管理をし始め、顧客のニーズを満足させるためにノウハウを探していました。Yahoo奇摩超級商城B2B2Cサービスが展開してからおおよそ出店店舗数は6600店舗を超え、各業種の売上目標を達成することができました。Yahoo奇摩超級商城のコンビニ受取サービスでは出荷数はEC業界NO,1とのこともあり、2014年に売上金額が100億元以上を超えて、さらに昨年にも銀行と提携してポイント還元、貯めれるクレジットカードを発行することにより会員サービスと異業種との提携を強化しています。

商品カテゴリー販売方法について

販売数量だとコスメとファション関係の売上が高く、販売金額からみると高単価の電子製品が一番売上がとれています。Yahoo奇摩の消費者客層が広いため、どのようにニッチ市場を把握して運営していくかをこれからも思考しないといけません。顧客の消費時間はかなり分散されているので、どのカテゴリーの商品を売りたいというよりかは、短い時間内ターゲットの顧客や商品を見つけ出してニーズを満たすことが重要な課題です。

消費者ニーズを満足させるのは今後の運営の方向性にとって重要になっており、モバイルコマース市場の急成長で消費者心理と購買行動も変化しています。昔は独特性の商品を出せば消費者の興味を引きつけることができたが、ニッチ市場になってから 「消費者の期待する商品」は一体何が事前調査して、その希望に応じて生産する。希望の商品を実体化 後どうやって消費者の注目を集めるかは課題であると思う。どのような商品を販売していきたいというより、消費者のニーズに応じる商品を販売するべきだと考えています。

Yahoo奇摩はどのように成長してきたのか

私は興奇科技に勤めて13年間で、困難があったときや乗り越えないときは挑戦するチャンスだと思っています。モバイルコマースが普及化になってから消費者市場は大きな変化が起きています。消費者の購買行動や習慣、どのように市場変化に対応するか、ネットショップや実体店舗を問わずどうやって違うメディアルートを利用して消費者にタッチできるかが成長してきた経緯と
今後の最大の課題だと思います。

にはモールが沢山ある印象なのですが他との差別化はどのような点でしょうか?

台湾最大級のボータルサイトとしてメディア、ECなど様々なサービスを提供するYahoo奇摩がデータレポートを精密に分析、統計、運用するチームがあることが強みで、消費者のサイト閲覧の習慣や趣味などを全体的に把握できています。

どのようにECの運営を拡大するかYahoo奇摩が様々な経験を積み重ねており経験も技術も業界一だと自負しています。以前ECはサイト内の広告で商品を宣伝するだけだったが、今はライブで商品を紹介する形で直接商品の良さを消費者に伝える、この方法は商品細部まで説明できるし消費者に共感してもらえると思っています。ライブ以外にもYahoo奇摩はまだ色々な方法を見つけながら、もっとたくさんの商品情報を拡散し消費者に知ってもらえるようにしています。

例えば昨年、各ブランドや店舗のコスメを集めて一番人気のコスメを投票し消費者にオススメするコスメ大賞を開催しました。Yahoo奇摩は店舗の商品販売にサポートするだけではなく消費者にふさわしい良品を厳選するのも顧客への重要なサービスだと考えています。

Yahoo奇摩の今後の方向性を教えてください。

消費者のニーズを満足させることより,必要以上のサービスを提供するのがYahoo奇摩の願望でありチャレンジです。これからユーザーと消費者の使用習慣がどうのように変化していくか、誰よりも早くその変化をキャッチアップし、最先端をリードすることが今後の方向性として考えるべきだと思っています。

数年前にYahoo奇摩超級商城はモバイルからのトラフィックがまだ10%しかない時に,モバイルコマースは今後の消費者習慣になると考え、違うインターフェスの開発に大量の資源を投入して新しい消費行為をリードしました。現在あるいは将来の消費者の消費者習慣や興味がある物事を分析し何回も改善する上で正解を探し出すことが業界トップにあるYahoo奇摩にとっての最も重要な責任とチャレンジだと考えます。

日本企業がYahoo奇摩で売上をあげる秘訣を教えてください。

日本企業が台湾市場に進出するときに、商品の強みとポジションニングを把握し、有名人やインフルエンサーに宣伝してもらいつつ、様々なメディアを利用しマーケティングを展開することによって消費者の信頼を築くことが台湾では非常に重要で、マーケティング活動をすることで台湾での認知度が広がり最終的には売上に繋がっていくと思います。

もし商品のブランディングがすでにできているのであれば、次はどうのように商品のライフサイクルに基づいてマーケティング戦略を作り、日本製商品のクオリティが高いという印象を利用して商品力を高めることは重要だと思います。企業・ブランドにマーケティングの強化に専念してもらい、消費者購買心理や行動の分析と購買意欲を高めるためにECサイトをデザインすることは専門であるYahoo奇摩のチームに任せればいいことなので。

そしてYahoo奇摩の分析データをマーケティング活動や宣伝に活かせることができるので、顧客サービスを強化するためにYahoo奇摩の還元ポイントはすでに自社ECサイトで共通利用できるようになっています。異業種との提携でポイントイベントを行いポイントの価値を最大限まで活用することで、消費者にとって買い物の利便性が高まり選択肢も増えてきます。Yahoo奇摩がどのように日本の企業に利益を創造するのかはこれかも課題だと考えています。今後、日系企業のYahoo奇摩超級商城への進出の際は御社(maipple)にも協力いただき展開できればと考えています。

インタビューを終えて

Yahoo奇摩超級商城は台湾ではすでに認知度・流通量が台湾最大級のECモールだが、アプリの展開なども台湾では早く取入れ業界をリードしている印象だ。Sandy氏のインタビューからも、今まで積み上げてきた実績とYahoo奇摩の分析力を武器に選択と集中をしている。今後は ニッチな市場や、国内のみならず海外のコンテンツを増やしていくとのことなので、台湾最大級のモールで日本のブランドが増えるよう弊社もサポートしてしていきたい。

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Kensuke Nozaki: Fashionwalker・TGCとのクロスメディア・Eコマースを経験。2012年から台湾ワールドの新規事業のEコマース立上げ・運営・仕入などの全ての業務に携わり約3年経験。その後、台湾にて共同創業し風尚精選股份有限公司、株式会社maippleを設立。二次流通越境マーケットプレイス【MAIPPLE】開発・運営・台湾現地でアウト・インバウンドマーケティングPR事業を事業を行う。